キリスト教圏の西洋人は、宗教上の理由からか【13】の数を最も嫌う。しかし我国では、「死」と音が同じ【四】を、古来より忌数(いみかず)として嫌ってきた。したがって昔の背番号【4】は、外国人選手専用との趣きがあった。まぁ、裏事情的に書けば、永久欠番第一号のルー・ゲーリッグ一塁手(ヤンキース;1903-1941)が着けていた背番号なので、助っ人外人側からの希望が殺到したせいかもしれない。
尤も、【13】だって語呂合せしたら、「忌み」に通じる気がしますけどね。反対に、吉数(きっすう)として好まれたのが、末広がりの【八】。神代の昔には「数が多い」の意味もあったらしい《例;八百萬神、大八洲、八咫烏、八岐大蛇など》。なぢかは知らねど、タイでは【9/๙;เก้าかぁぅ】が吉数として好まれる風潮がある。まさか、ข้าว(かぁぅ/御飯)と音が似てるせいでもあるまい。
では、これより本題。
背番号【4】の系譜
01.平塚宝(外野手)・・・1958-1959
02.トニー・ロイ(内野手)・・・1963-1967
03.基満男(内野手)・・・1968-1978
04.ジャック・マルーフ(外野手)・・・1979
05.大北敏博(遊撃手)・・・1980
06.片平晋作(一塁手)・・・1982-1986
07.苫篠誠治(二塁・外野手)・・・1987-1997
08.ブライアン・ラービー(二塁手)・・・1998
09.アーキー・シアンブロッコ(一・三塁手)・・・1999
11.高木浩之(二・三塁手)・・・2000-2008
12.清水崇行(指名打者・外野手)・・・2009
13.美沢将(二塁手)・・・2010-2013
14.鬼崎裕司(内野手)・・・2014-2015
15.フェリベ・ポーリーノ(投手)・・・2016 以降空(欠)番
う~む、必ずしも外国人専用ではありませぬな。名前に聴き憶えがあるのは、「02」「04」「06」「07」「11」ってところですね。今世紀に入って野球に興味を失くしてて、最近はマスコミで話題になるスター選手以外は殆ど知らない。ロイ、基両選手は、落ち目になった西鉄(太平洋・クラウン)時代を必死に支えていたプレーヤー。懐かしいなぁ。
続いて背番号【5】。こちらは大スターでなくとも、渋くて職人タイプのバイプレーヤーが多い。指導者(監督・コーチ)としても大成した地元福岡(東筑高校)出身の仰木選手、現西武監督辻選手らを輩出している。
背番号【5】の系譜
01.深見安博(一塁・外野手)・・・1951-1952
02.仰木彬(二・三塁・遊撃手)・・・1954-1967
03.高木喬(一塁手)・・・1968-1973
04.鈴木治彦(一塁手)・・・1974
05.国貞泰汎(二・三塁手・指名打者)・・・1975
06.坪井新三郎(内野手)・・・1976-1977
07.山村善則(三塁手)・・・1978-1981
08.大原徹也(遊撃手)・・・1982-1983
09.辻発彦(二塁手)・・・1984-1995
11.奈良原浩(遊撃・二塁手)・・・1996-1997
12.中嶋聡(捕手)・・・1998-1999
13.和田一浩(外野・捕手・指名打者)・・・2000-2007
14.石井義人(二・三塁手・指名打者)・・・2008-2011
15.原拓也(三・二塁手)・・・2012
16.山崎浩司(内野手)・・・2013-2014
17.鬼崎裕司(内野手)・・・2016-2017
18.外崎修汰(外野手)・・・2018
この背番号は、真っ先に上述二選手を思い出す。鈴木選手も現西武フロント編成部長の要職にある。現役時代背番号【6】のイメージが強いけれど、'74年だけ【5】を着けていたんですね。和田選手だけが唯一の例外か。落日西武の四番打者を張ったこともある。
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