今日は“13日の金曜日”、と言ってもクリスチャンでもない私奴や多くのタイ庶民にとっては全く関係なし。事実、逗留先マンション隣のサンティスクサ小中学校はイスラム系とあって昼12時半にはイスラム高僧の有り難いお祈り放送が流される。“13日の金曜日”と言えども、平常と変わりはなく放送されていた。
さて、今日は一昨日とは正反対、つまり東北の方角へ出掛けた。目的は行き付けのリムピンスーパー・ナワラット店へ食糧の買い出しをするためである。コースは右地図のとおり。名物ナイトバザール(東京の“アメ横”みたいなところ)を控え、昔はチェンマイ最大の観光スポットだったが、近年は「カドサンケーウ(西南の「エアポートプラザ」と並ぶ総合娯楽・ショッピングセンター)」がある西北ニマンヘミン地区に人気が集中して急速に昔日の面影を失っている。
事実、タイ内外の観光客が大挙押し寄せたナイトバザールに人影まばら。入口の「パンティッププラザ」に入居していた大手和食チェーン地場企業「FUJIレストラン」でさえ撤退したほど。十軒ほどあった邦人経営和食店も粗方廃業の憂き目に遭っている。かといって、それらが挙って西北へ移転したわけでもない。確かに新築住宅は西北地区に顕著だが、ホテルに関してだけは何故か昔から当地区と決まっている。
木賃宿から高級ホテルまで、供給過多とも思えるほど次々と新しいホテルが建っている。逗留先の傍には、昔から「ラナパレス2006」と「エンプレスホテル」があるし、ここ十年ほどのうちに高級ホテル「シャングリラ」が建った。ナイトバザール周辺では「メリディアン」「チェディチェンマイ」「ヤンカムホテル」などの高級ホテルが雨後の竹の子のように現出した。しかし、ホテルが潰れた話は聞いたことがない。これぞ、“チェンマイの七不思議”である。
逗留先マンションからリムピンスーパーナワラット店まで
途中、ピン川に架かる鉄橋を渡る場面がある。地図上では「レックス橋」となってるが、通称「アイロンブリッジ」。文字通りの「鉄橋」である。どういう謂われがあるのか知らないが、タイ国内では有名らしく、チェンマイを舞台とするタイ映画・ドラマに必ず登場するランドマーク的存在なのだ。
タイ中部のクワイ川鉄橋なら米英合作映画『戦場にかける橋』(1957年)でよく知っている。先の大戦中、日本軍が英兵捕虜を使って作らせた泰緬(タイ-ビルマ)鉄道の橋のこと。どうでもいいけど、最近では「クウェー川」と呼ぶらしい。このほうが原音に近いのかもしれないが、どうもピンと来ない。「バンコック(バンコク)」とは逆のケースですね。因みに、タイの旧国名「シャム」のタイ語音は「サヤーン」。最近では「サイアム」と呼ぶことが多いとか。
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