スター千一夜(フジテレ;昭和34年)
いずみたく作曲/野坂昭如作詞;ブラックキャッツ、フォーコインズ唄
以下、フジTV制作番組が続くが、概ね開局時(昭和34年)から放送されていたものばかり。自分は大分在住でTBS(大阪;朝日放送)系列OBS(大分放送)しかなかったけれど、大分縣内唯一の民放局とあって、日テレ(大阪;読売テレ)系、NET(大阪;毎日放送)系と並んでフジ系もクロスネットされていた。ゆゑに、最初期から視ていた番組の一つ。逆に、クロスネットの煽りを受けたのが人気番組の『月光仮面』(KR-TV=現TBS;昭和33年)。OBS開局前に始まったせいか、同局では終ぞ放送されなかった(と思う)。昭和37年夏に関東へ引っ越してTBSの再放送まで自宅で視ることはなかった。
おとなの漫画(フジテレ;昭和34年)
昼間10分間の時事風刺劇帯番組。特に主題歌みたいなものはなく、殆ど即興劇に近かった。何時の放送だったか、政局が国粋主義に傾き、敵性用語を駆逐した結果、ひらがなカタカナだけになり、大人まで幼児語しか話せなくなる、という寸劇だけは何故かよく憶えている。
ザ・ヒットパレード(フジテレ;昭和34年)
すぎやまこういち作詞・作曲
放送開始当初は西洋(主に米国)ポップス・ロック曲の日本語カバー全盛期。ザ・ピーナツ、坂本九、飯田久彦、鹿内タカシ、山下敬二郎、平尾昌章、森山加代子、弘田三枝子、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり等若手ロカビリー・ポップス系歌手の登竜門となっていた。当時超人気者の“踊る指揮者”スマイリー小原とスカイライナーズ(作曲家森岡賢一郎がピアノ担当)を知ったのもこの番組のおかげであった。
テレビ結婚式・ここに幸あれ(フジテレ;昭和34年)
宮内国郎作曲I(ネット上に音源なし)
司会は確か徳川夢声と思いきや、CDのライナーノートに拠ると桂小金治/松村満美子アナのコンビとある。実はKR-TV(現TBS)で前年(昭和33年)に放送されていた同名番組がフジTVへ移管されたらしい。つまり、自分がリアルタイムで視ていたのはOBS(大分放送)のはずだからTBS版ということになる。その司会者が徳川夢声翁だったのだろう。そういえば、主題曲もこのCDとは違い、大津美子の大ヒット曲『ここに幸あり』が使われていたと記憶する。
風小僧(NET;昭和34年)
山田栄一作曲/小笠原久夫作詞;目黒ユウキ(=祐樹)唄
YouTube映像オープニングが第一部、エンディングが第二部で使われている主題歌。CDには第二部の主題歌だけが収められている。どちらの主題歌も知ってるが、リアルタイムで視たのは第一部のほう。主人公風の小六役は第一部が目黒ユウキ、第二部は山城新伍。山城は第一部でも風の神役で出ている。このドラマ、物語の進行は異なるものの、元を質せば北村寿夫原作NHKラジオ放送劇『紅孔雀』から派生している。映画版『紅孔雀』(東映;昭和29年)にも風小六(演;植木基晴=片岡千恵蔵の長男)が出て来る。映画には『風小六の唄』(歌;若原一郎)という挿入歌もある。
崑ちゃんのとんま天狗(読売テレ;昭和34年)
加納光記作曲/花登筺作詞;大村崑唄
大阪讀賣テレビは日テレ系列なるも、大分OBSでも放送されたと記憶するが・・・。しかし、関東へ出てきて再放送で知った可能性もあり、実際のところよく憶えていない。『やりくりアパート』(朝日放送;昭和33年)や『番頭はんと丁稚どん』(毎日放送;昭和34年)といった関西物を好んで視ていたからこれらと混同している可能性も高い。そうそう、CMは大村崑とダイハツ・ミゼットが繋がって憶えているぞ。オロナイン軟膏(大塚製薬)では決してない。而してつひに真相判明! 『頓馬天狗』は後年の再放送を視たのでした。
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