少年ジェット(フジテレ;昭和34年)
宮城秀雄作曲/武内つなよし作詞:ビクター児童合唱団唄
参考にしているCDには入ってないものの、少年雑誌『ぼくら』にほぼ同時連載されていた原作漫画を上回るという意味で逸するわけにはいかない。最初期の記憶はないが、第40回から怪盗ブラックデビル(演;高田宗彦)が登場するに至って俄然面白くなる。この高田宗彦という人、何でも長崎県出身だとかで“御国訛り“丸出しの台詞回しで、同じ九州在住者として悪役にも拘わらず莫大な親近感を覚えたものである。因みに長女は女優の松本留美なのだとか。未確認ながら『新少年ジェット』では父娘共演しているらしい。また、子役時代の和泉雅子も出ていたが、リアルタイムで視ていた時分は、未だ名前も知らず気にも留めなかった。少年ジェットの愛犬シェーン(演;シェーン・D・グランプリ号)の名演技といい、主演者より助演陣ばかりが目立った妙なドラマである。そうそう、主人公のミラクルボイスとやらが凄かった。「う~や~た~」とか叫ぶと大暴風となり、悪党どもを薙ぎ倒す仕掛けになっていた。
ブーフーウー(NHK教育;昭和35年)
小森昭宏作曲/飯沢匡作詞;黒柳徹子、大山のぶ代、三輪勝恵唄
『ブーフーウー』最終回(昭和42年3月22日放送;冒頭部分)
YouTube映像に拠ると司会はラジオ放送劇『ヤン坊ニン坊トン坊』の里見京子みたい。それにしても大山のぶ代の野太い声が目立つ。まさしく『ドラえもん』の声だ。この番組が縁で年下の“体操のお兄さん”こと砂川啓介(今年没)と結ばれたはず。
水道完備ガス見込(NET;昭和35年)
原六朗作曲/市川三郎作詞;エンジェルス唄
典型的なホームドラマ。内容は全く憶えてないが、主題歌は耳に残っている。参考CDライナーノートに拠ると、出演者は岸井明、江川宇礼雄、野々浩介、谷幹一、三条美紀とある。野々浩介と谷幹一は、そう言えばと思いだしたが、他は記憶に残ってない。
夢であいましょう(NHK総合;昭和36年)
中村八大作曲/永六輔作詞;坂本スミ子唄
夢であいましょう(某放送回)
首を横に傾げた挨拶が特徴のホステス役中嶋弘子、常連歌手は主題歌を歌う坂本スミ子のほか、坂本九、田辺靖雄、梓みちよ、九重佑三子等、コント常連に渥美清、谷幹一、E・H・エリック、岡田真澄、三木のり平、踊りに金井克子。「今月の歌」コーナーがあって、ここから数々のヒット曲が生まれた。
・上を向いて歩こう(坂本九;昭和36年10月)
・青空を抱きしめよう(森山加代子;昭和37年3月)
・遠くへ行きたい(ジェリー藤尾;昭和37年5月)
・いつもの小道で(田辺靖雄;昭和37年8月)
・故郷のように(西田佐知子;昭和37年12月)
・おさななじみ(デュークエイセス;昭和38年5月)
・こんにちは赤ちゃん(梓みちよ;昭和38年7月)
・ウェディングドレス(九重佑三子;昭和38年10月)
若い季節(NHK総合;昭和36年)
桜井順作曲/永六輔作詞;ザ・ピーナッツ唄
舞台が化粧品会社という設定もあって、どちらかと言えば女性向けドラマ。歌手や演芸人といった俄役者が大挙して出ているため、演技は学芸会レベルだったが、著名人を集めた豪華キャストは準国営放送なればこそ。
シャボン玉ホリデー(日テレ;昭和36年)
宮川泰作曲/前田武彦作詞;ザ・ピーナッツ唄
シャボン玉ホリデー(昭和39年8月某日放送分)
この『シャボン玉ホリデー』とフジTVの『ザ・ヒットパレード』だけは、ほぼ毎回欠かさず視ていた。どちらもザ・ピーナッツがメインになってるが、特にファンだったわけではない。クレージーキャッツのコントから、幾つかの流行語も生まれた。例;「お呼びでない?」(植木等)、「ガチョ~ン」(谷啓)など。
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