咲子さんちょっと(TBS;昭和36年)
神津善行作曲/宮田達男作詞;江利チエミ唄
作曲家南条京太郎(小泉博)、妻咲子(江利チエミ)、父高太郎(伊志井寬)、母規子(葦原邦子)の殆ど家庭内だけが舞台の超内輪なホームドラマ。確か高梨木聖さんが妹(高校生)役か何かで出ていたと記憶するが、半世紀以上も昔のこととて今となっては確認出来る材料に乏しい。主人公夫婦は映画『サザエさん』と同じコンビだからつい混同しがちだが、映画のようなコメディタッチでなく、どちらかと言えば結構真面目な作風だったと憶える。再放送をぜひ期待したいが、フィルムでなくビデオ収録だったはずだから、おそらく消失しているのだろうなぁ。
七人の刑事(TBS;昭和36年)
山下毅雄作曲
山下毅雄はハミングやスキャットを多用するが、おのれの好みに合致して結構耳に残ってしまう音楽だ。内容は殆ど記憶にないが、沢田部長刑事(芦田伸介)の重厚な存在感だけは眼に焼き付いている。
ズバリ!当てましょう(フジテレ;昭和36年)
いずみたく作曲/山上路夫作詞;キューティQ唄
商品の値段を当てるクイズ。正解価格を超えると失格、内輪で最も正解に近い回答者の得点となる仕組み。スポンサーは松下電器(現;パナソニック)だったが、司会の泉大助はナショナル(松下電器)のCMにばかり出ていたので、てっきり同社社員と勘違いしていた。リアルタイムで視ていた頃は気付かなかったけど、松本めぐみ(加山雄三夫人)さんがアシスタント役だったのですね。
てなもんや三度笠(朝日放送;昭和37年)
林伊佐緒作曲/香川登志緒作詞;藤田まこと唄
リンク先は商業用にレコーディングされた音源なので、公開録画ゆゑの舞台をナマで観るようなリアル感に乏しい。関西喜劇は、昔から舞台中継録画形式が多かった気がする。主役の藤田まことは本来喜劇畑の人であり、晩年にシリアスな役柄もこなしているが、自分は好まない。
明るい農村(NHK総合;昭和38年)
広瀬量平作曲
ウィキペディアに拠ると、『のびゆく農村』(昭和32年)→『村の記録』(昭和35年)の後継番組なのだとか。何時頃視ていたか憶えてないが、テーマ曲は早朝(午前六時台)の清々しさとともに今でも耳に残っている。知らなかったが、大島さと子がレポーター役で出演していたそうだが、全く記憶にない。
新日本紀行(NHK総合;昭和38年)
冨田勲作曲
毎週、愉しみにしていた番組の一つ。ウィキペディアに拠ると、新旧テーマ曲入れ替えは昭和44年4月とある。旧テーマ曲はなかなか想い出せないので、視ていたのは主に昭和44年(大学四年生時分)以降ということになる。ドキュメンタリー番組特有の厳しいモノクロ映像が好みだったのだが、TV界は全面カラー化が進んでいた時期、さすれば記憶違いなのかなぁ。今でもテーマ曲を聴くだけで、未だ知らない土地を訪ねる期待に胸が膨らむ。
鉄道公安36号(NET;昭和38年)
水藻秀男音楽
もともと『JNR公安36号』と題して昭和37年6月から毎週木曜午後10時台にNET系列で放送されていた。未だ新幹線などなかった時代、後に“ブルートレイン”と呼ばれる長距離寝台特急が国鉄の花形列車であった。父の転勤で九州から関東へ引っ越したのが昭和37年8月のこと。番組開始とほぼ同時期に生活環境が変わったことになる。その時の上京列車が長崎・佐世保発特急『さくら』。折からの台風により蒲郡駅付近で長時間臨時停車、三時間遅れの品川止まりに変更されたが、おかげで特急料金が払い戻されたことを憶えている。ドラマの性格上、優等列車の車内シーンが多用されるので、旅行好きには堪らなかった。なぜか宮本公安官(梶健司)だけが記憶に残っている。名の知れたところでは千葉真一、須藤健、伊沢一郎らも出ていたようだが、もう忘却してしまった。
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