海外映画・ドラマの分野では、今日でこそ韓流(韓国)をはじめ、中・台・港など華字圏、稀にタイほかの東南アジア諸国ドラマも放送されているけれど、昔は欧米発と相場が決まっていた。前稿「昔の邦画」で示した時期(昭和34年以前)に倣うなら、果たせる哉欧米製のオンパレード。というよりアメリカが世界の最進国と自他共に認めた時代だけに、米国映画・ドラマばかりの感を否めない。尤も、「洋画」とは【西洋映画】の略語だろうから、当然と言えば当然の結果かも知れない。
なにぶんにも当方が小学生以前の幼少期だっただけに、本邦初公開当時、ほぼリアルタイムで観た劇場洋画と言えば、『シェーン』(昭和28年;米国パラマウント)、『ピーターパン』(昭和30年;米国ディズニーアニメ)、『翼よ!あれが巴里の灯だ』(昭和32年;米国ワーナーブラザース)、珍しいところでは『やぶにらみの暴君』(昭和28年;仏国アニメ)ぐらいしか憶えていない。したがって、下記の保有お気に入り洋画もDVDや放送録画で後年観たものがほとんど、ということになる(公開年代順)。どうでもいいけど、前三本は航空管制官だった亡父に、後は母方亡叔母(当時定時制高校女学生)に連れられて観たと記憶する。
1.ロビンフッドの冒険(1938年)
2.風と共に去りぬ(1939年)
3.ピノキオ(1940年)
4.誰が為に鐘は鳴る(1943年)
5.ガス燈(1944年)
6.荒野の決闘(1947年)
7.第三の男(1947年)
8.やぶにらみの暴君(1952年)
9.真昼の決闘(1952年)
10.80日間世界一周(1956年)
11.十戒(1958年)
12.ベンハー(1960年)
13.荒野の七人(1961年)
14.アラビアのロレンス(1962年)
15.2001年宇宙の旅(1968年)
先述三本が抜け落ちてるが、映像を保ってないだけでお気に入りには違いない。こうしてみると、西部劇、史劇、SF(科学空想)物などが大好物であると図らずも露呈してしまいましたねェ。
劇場洋画以外にもTV洋画(?)を逸するわけにはいかない。地上波では滅多に再放送されないが、幸いBS・CS衛星放送なら再映されることがママある。
1.ララミー牧場(昭和34年NET;CS衛星劇場)
2.0011ナポレオンソロ(昭和39年日テレ;CS衛星劇場)
3.OK捕虜収容所(昭和41年東京12Ch.;YouTube)
4.奥さまは魔女(昭和41年TBS;BS朝日)
5.スパイ大作戦(昭和42年フジ;BSジャパン)
6.アウターリミッツ→ウルトラゾーン(昭和39年NET→日テレ;DVD)
「1」「2」は、これを視たさにわざわざ視聴契約したのに、何だかヘン。当時、地上波で視たときは日本語吹替版だったけれど、原語(英語)字幕版に変更されているからだ。コマーシャルは朝日麦酒、淀川長治さんが番組の前後に登場し、かつジェス・ハーパー(ロバート・フラー)の声は久松保夫でなくては『ララミー牧場』とは呼べぬ。
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