クラシック音楽界の年末恒例行事と言えば、ベートーベン『第九』演奏会。ただし、これは我国独自のイベントなのだとか。ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団(独)とウィーン交響楽団(墺)の大晦日特別演奏会という一部例外はあるものの、概ねキリスト教国の欧米ではヘンデル『メサイア(救世主)』を以て年末行事とするらしい。そういえば十数年前の12月、五反田駅傍“ららぽーと”にて、大町陽一郎指揮東京フィルの『メサイア』を労組仲間とナマで聴いた憶えがあるぞ。どうでもいいけど大町さん、風貌がどことなくマーラーに似ていて昔から好きでした。本題の『第九』演奏会は、未だ聴きに行ったことがない。毎年、ディスクを聴きながらの越年ばかり。
ということで、所有する音盤を列挙してみよう。
* アナログレコード *
1.レコード番号不明(日ビクター;1958年録音)
シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団
ニューイングランド音楽院合唱団
レオンタイン・プライス(S)、モーリン・フォレスター(A)
デヴィッド・ポレリ(T)、ジョルジオ・トッツイ(B)
2.SLPM-138-807~8(独グラモフォン;1962年録音)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィル
ウィーン楽友教会合唱団
ギュンドラ・ヤノヴィッツ(S)、ヒルデ・レッセル=マイダン(A)
ワルデマール・クメント(T)。ワルター・ベリー(Br)
* コンパクトディスク *
3.CDC-7-47081-2(英EMI:1954年実況録音)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽団
バイロイト祝祭合唱団
エリザベート・シュワルツコップ(S)、エリザベート・ヘンゲン(CA)
ハンス・ホップ(T)、オットー・エーデルマン(B)
4.RCD-25006(露RCD;1942年実況録音)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリンフィル
ブルーノキッテル合唱団
テイラ・ブリーム(S)、エリザベート・ヘンゲン(CA)
ペーター・アンデルス(T)、ルドルフ・ヴァッケ(B)
5.BC-2005-2(独ベルリンクラシックス;1961年録音)
フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ライプチヒ放送合唱団
インゲボルク・ヴェングロー(S)、ウルズラ・ツォーゲンコップ(A)
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(T)、テオ・アダム(B)
6.BX-707732(蘭ディスキー;1973年録音)
ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘンフィル
ミュンヘンモテット合唱団
ウルズラ・コスズート(S)、ブリギッデ・ファスベンダー(A)
ニコライ・ゲッダ(T)、ドナルド・マッキンタイアー(B)
7.474-018-2(独グラモフォン;1952年録音)
オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽団
バイエルン放送合唱団
クララ・エバース(S)、ゲルトルーデ・ピツィンガー(CA)
ワルター・ルートヴィヒ(T)、フェルディナント・フランツ(B)
8.KICC-3029(日キング;1965年実況録音)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮NHK交響楽団
東京放送合唱団、国立音楽大学合唱団
伊藤京子(S)、栗本尊子(A)
森敏孝(T)、大橋国一(Br)
日常的には、専ら3と8を愛聴している。なお、『第九』で最初に買った1のみ現物行方不明につき、聴くこと能わず。もう半世紀(50年)以上も聴いていないなぁ。が、嬉しいことに何とYouTubeに上がっているので、さっそく聴いてみよう。
ベートーベン『交響曲第九番“合唱付”』
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団
凄い! 第一楽章冒頭からナマで聴くように熱くなる。1963年、フジTVで視たベーム指揮ベルリンドイツオペラ来日特別演奏会の『第九』も凄かったが、こちらはスタジオ録音ですからねぇ、信じられない。
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