去る16日(木)、成田空港へ行ってきた。タイ旅行を来月に控えての予行演習(?)である。羽田空港の国際線再開(2011年)本格化に伴い、ここ4・5年の間、便利な羽田ばかり使っていたので、成田から出入国するのは実に久し振りである。
僅か数年しか経ってないのに、空港へのアクセスも空港景観もはたまた検問廃止などが手伝って大きく様変わりしてしまった。成田と言えば、専ら新宿駅西口発着のリムジンバスを利用していたが、今年4月より新宿南口に新設された【バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)】へ移動してしまった。自宅からの距離が遠くなったわけではないが、初めての場所は何かと戸惑うものだ。JR成田エクスプレスという手もあるが、バスより割高だし本数も少なく利用し難い。そこで、新たに開通した北総線経由【京成スカイアクセス】を試してみた。初台駅7:54発馬喰横山(都営新宿線)=東日本橋(都営浅草線)で一回だけ乗り換えれば、後は成田空港まで一直線、9:37に着く。所要時間はNEXと殆ど同じ、かつPASMOが使えていちいち切符を買わずともよい。しかも運賃がNEXやバスの約半額なのだから堪えられない。難点は朝の通勤通学ラッシュ時間帯と重なって、それなりに結構混むことぐらい。それも初台-新宿間の一駅だけで、あとはラッシュの方角と正反対になるため徐々に空いてくる。東日本橋からのアクセス特急では座れるほどにガラガラとなり拍子抜けしてしまうほど。
空港に着いた途端、寂しいまでに閑散とした光景が眼に飛び込んできて「これが【新東京国際空港】と呼ばれていた“東京の表玄関”か」とまず驚いた。そう、今では正式名称も【成田国際空港】になって[東京]の文字が消えてしまったが、開港(1978年)時、羽田から国際路線を引き継いだ名実ともに我国が誇る国際線専用花形空港だったのですよ。折からの海外旅行ブームに乗って通勤通学ラッシュ並みの人混みで溢れていたのがウソのよう。新ターミナルが出来、国際路線の本格的再開が始まった当初(2011年)の、人影まばらだった羽田国際線ターミナルを思い出す。今や流れは逆転し、便利な羽田へ回帰しつつある。成田は“廃港”を待つばかりの場末の空港みたいになってしまった。チェックインカウンターを眺めると、何せ旅行客より係員数のほうが目立つほど。ただ、LCC専用第3ターミナルも出来たことだし、人の流れがそちらへ移動している、と考えられなくもない。
TG641・・・成田発11:00バンコク行/B77W(機体記号;HS-TKV)
GA881・・・成田発11:00デンパサール行/B77W(機体記号;PK-GID)
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