昨年末は、とんだ災厄に遭ってしまった。突然の「視覚障害」に襲われ、年を跨いで凡そ二ヶ月間も更新を怠けていたわけだが、それより何より物理的にも精神的にもパソコンを操作できる状態ではなかった、と書いたほうがよほど当たっているかもしれない。漠然と遠くを眺めたり何も考えずに天井や壁と睨めっこしてる分にはほとんど気にならないが、読み書きなど多少なりとも思考を要する作業に支障が出るため、パソコン画面と向き合うだけで苦痛を感ずるほど。いよいよ困り果てて最寄りの東京医科大学病院眼科医に看てもらったのが12月1日(火)のこと。ところが、意外や眼病に因る疾患ではなかった。
眼科初診から一週間後の9日(水)に同院神経内科へ移されて各種検査を受けた結果、「(初期の)脳梗塞」との診断を下された。つまり、即刻入院(10泊11日間)するハメとなったわけである。まぁ、入院中は牢獄に収監されたも同然。囚人よろしく認識票みたいなテープを左手首にまかれたうえ、24時間記録できる自動血圧測定器と心電図を装着させられる。あまつさえ、生命維持装置みたいな点滴グッズまで引きずり歩く完全重武装(?)の物々しいありさまではある。
これまで勝手気儘な独り暮らしを通してきた者にとって、入院中は甚だ制約の多い窮屈な生活を余儀なくされたが、こうした規則正しい生活こそがむしろ世間一般の常態に違いあるまい。強制入院させられて良かった点を挙げれば、昼夜が逆転した不健康な生活習慣も否応なく正されて常人と同じ状態に戻ったし、医者から言われなくても物理的に吸うこと能わずの喫煙(タバコ)を、自分でも驚くほどあっさりと止められたことぐらいか。喫煙できず、禁断症状が出て悶絶してしまう、なんて真っ赤なウソですヨ。
長らく更新しないままだと、『やっとあいつもくたばったか』とあらぬ早とちりされてもシャクだから、今後は気が向いたらぼちぼち書き綴ることにいたしましょう。
コメント