プロ野球のテレビ中継を視なくなって久しい。そんな折、昭和41年に東映フライヤーズに居たドン・ジマー選手(享年83歳)の訃報が出ていた。関連記事に、日本でプレーをした元大リーガー(いわゆる“外国人助っ人”)の写真集があって、そちらに興味が傾いてしまった。
1960年以降日本での活躍年代別に分類されているのだが、昔の選手ほど記憶に残っており、逆に1990年代(平成期)に入ってから今日に至るまでの最近の選手は殆ど知らない、という意外な結果が出た。
体育を苦手学課としていたにも拘わらず、野球観戦は別で、子供の頃から大好きであった。生地福岡在住だった頃(昭和32年3月まで)、父親の自転車に乗せられ、平和台球場へ試合を観に行っていた。贔屓チームは当然ながら地元の西鉄ライオンズ。セ・リーグでは、ラジオ中国の電波が受信できるせいもあって広島カープ。
昭和30年代初頭のパ・リーグには西鉄(現;西武)のほか、南海(ソフトバンク)ホークス、阪急(オリックス)ブレーブス、東映(日本ハム)フライヤーズ、大映(ロッテ)スターズ、毎日(ロッテ)オリオンズ、高橋(トンボ;解散)ユニオンズ、近鉄(オリックス)パールスの8球団があった。こうしてみるとパ・リーグ創成期の球団オーナーは、全て身売りするか解散するかして一つも残ってないんですね。また、トンボ鉛筆を別にすれば、鉄道会社か映画会社または新聞社であるところが、如何にも「時代」を反映していて興味深い。
外国人選手では、盗塁王のロベルト・バルボン(阪急)、伝説のロシア人投手ヴィクトル・スタルヒン(トンボ)もまだ現役だったし、やや時代が下ってユーティリティプレーヤーのロン・ボトラ(近鉄)、ミラクル投手のグレン・ミケンズ(近鉄)などが居た。こうして書くだけで懐かしさが込み上げてくるなぁ。実際に球場で観た顔ぶれであれば、なおさらである。
奇特な方もあるもので、昭和32年当時の選手名鑑がYouTubeにアップされている。身長体重に尺貫法が用いられているところが凄い。
'57 西鉄ライオンズ選手名鑑
'57 南海ホークス選手名鑑
'57 毎日オリオンズ選手名鑑
'57 阪急ブレーブス選手名鑑
'57 東映フライヤーズ選手名鑑
'57 近鉄パールス選手名鑑
'57 大映ユニオンズ選手名鑑
伝説的な大選手はもちろん、バイプレーヤーたちの記憶までも甦る。どうでもいいけど、最も若い選手でもみんな戦前生まれという時代、高卒ルーキーでさえ何処ぞのオッサンみたいに大人びて見えるのは気のせいだろうか。バックに流れる『NHKスポーツ行進曲』を含め、全てが懐かしい。アップロード者dosanko501さんに感謝!
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