《前稿の続き》
総勢15名を全て採り上げるわけにはいかないので、独断と偏見に基づき、件の映画《モン・プレーン・ルークトゥン・FM》出演者の中から抽出してみよう。
5-041.ไม้เปลี่ยนใบ ใจเปลี่ยนรัก(葉を変える樹木 愛を変える心)
by ศิรินทรา นิยากร(シリントラー・ニヤコン)
5-41 ไม้เปลี่ยนใบ ใจเปลี่ยนรัก
こんな佳曲がネット上では全く見つからない。その“お宝”を持っているわけだから、笑いが止まらない。映画では、家業が倒産しその再建資金稼ぎのため、歌謡コンクールに参加する孝行娘役でした。
5-62.ไหนว่าไม่ลืม(どうして忘れられましょうか)
by ผ่องศรี วรนุช(ポンシー・ワラヌット)
モノラルで相当旧い録音のこの曲、映画《わすれな歌》(2001年)でも歌われていました。もちろん、自身の歌唱ではありませんでしたが。《モン・プレーン・ルークトゥン・FM》では、歌謡コンクールの審査委員長役で出演。
6-48.เทพธิดาผ้าซิ่น(サロンの女神)
by ศรเพชร ศรสุพรรณ(ソンペッチ・ソンスパン)
伝統楽器を伴奏に用いた如何にもタイらしい歌。曲名にある「サロン」とは、一般的なフランス語源の意味ではなく、マレー語源の衣装名称のほう。タイ語では「パーシン」と呼び、女性が腰に巻く民族衣装(ロングスカート)のこと。この人、映画の何処で出ていたか忘れた。
20-01 น้องเมีย(ノン・ミア)
by สุดา ศรีลำดวน(スダー・シーロムドゥアン)
ルークトゥンらしく明朗でノリがいい。曲名をどう訳せばよいかわからず、発音そのまま。タイ日辞書ではน้อง(年下のきょうだい)、เมีย(女房)とある。歌手名の“スダー”が“須田”を連想させ、映画の中でカラオケ店支配人が“สุดา”を連呼する場面があって、何となく親近感を覚えてしまった歌手ではある。歌詞を見ないと歌えないカラオケ店接待係役。
20-16.ไอ้หนุ่มเลี้ยงควาย(猛牛みたいな奴)
by ยิ่งยง ยอดบัวงาม(インヨン・ヨードブンガム)
映画では、賞金強盗を捜査する警官役。事実上の主役であった。
20-42 หมากัด(噛み付き犬)
by เอกชัย ศรีวิชัย(エカチャイ・スリヴィチャイ)
この曲は、映画の挿入曲としても使われていた。映画での役柄は、物語の最後で捕まってしまう賞金強盗。
20-55 อย่าลืมฉัน(私を忘れないで)
by เสรี รุ่งสว่าง(セリー・ルンサワン♂)
日本の歌謡曲と間違えそうなメロディライン。だから、知らない曲なのに、なぜか郷愁を誘われるのかも知れない。
以上、おしまひ。
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