当サイトのアクセス分析によると、DAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)、イヤホン・ヘッドホン、ポタアン(ポータブル・ヘッドホン・アンプ)等のオーディオ機器関連記事が最も多く読まれているようだ。なかんずく、ウォークマンNW-F887の記事にアクセスが集中している。だからというわけでもないが、趣味としてのオーディオを採り上げてみよう。
自分にとってのオーディオは、あくまで音楽鑑賞用の道具(手段)にすぎず、マニアほどの拘りはない。しかし、DAP、イヤホン、ポタアン等の性能以外に、イヤホンケーブルやイヤーチップ等の交換によっても、大きく音の傾向が変わってしまうことを経験した。
個人的には、低音好きの高域キンキンが嫌いなタチである。したがって、自分好みか否かの主観に満ちた評価になりがちな点をお含み置きのうえ、ご笑覧下されば幸いです。
NW-F887を手にしてからは、iPod touch(第4世代)は放かしてあったが壊れたわけではなく、せっかくだからこの際、両者を比較してみることにする。シュアー製SE-535LTD(sun cable製"Ancient Legacy"にリケーブル)をDAP直挿しで試してみた。
☆ 比較試聴曲 ☆
ขอเป็นแค่เพื่อน(友達のままでいて)1988年
by ไก่ นิภาวรรณ(カイ・ニパワン)
もともとは、当方がアップしていたクリップで、音源はアナログ・カセットテープからPCM録音(WAVE)したもの。ただし、DAPにはMP3(320Kbps)に変換して入れてある。
iPod touch(第4世代)での試聴結果
高域にシフトした感じで、テープヒスまで容赦なく拾う。摩擦音の再現が苦手なようで、耳に刺さるほどではないが妙に誇張されて不自然に響く。総じて低域の鳴り方が弱いため、軽くて安っぽい印象を免れない。ポップ系楽曲だから何とか聴けるが、交響曲等の重厚な曲には荷が重すぎると思う。ならばと、イコライザーで低音ブーストをかけると、今度はブーミーになってこれまた具合が悪い。
NW-F887での試聴結果
イコライザー類を弄らなくとも、高域から低域までバランスよく鳴る。ダイナミックレンジはiPodより広いにも拘わらず、不思議なことにテープヒスが気にならないほど。
つい先日公開されたばかりのDSEE HXをアップデートで手に入れたので、これも試してみた。高域補正用だからキンキン音になるのでは、と心配したが杞憂だった。気のせいか、目立たなかったリズム楽器が浮かび上がる感じ。かといって、歌声が奥へ引っ込むわけでなく、ノリよく聴くことが出来る。
DSEE HXは、【圧縮音源をCD以上の高音質にアップグレードする】との触れ込みだが、音源になかった音まで出てくるはずはなかろう。圧縮音源といっても、人間の聴覚を超えた部分がカットされてるだけだから、多分に心理的な領域の話なのだと思う。
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