今度はบิลลี่ โอแกน(ビリー・オーガン)です。この人もロック系に属するのでしょうけど、前稿のイッティやアッサニー&ワサンとは似て非なるところがあって、日本の世相に喩えるならば、アプレ(戦後派)の代表と目された太陽族とかロカビリーの時代を想起させますね。つまり、体制順応型などではなく、どこか世の中を斜めから眺めたアウトロー的な歌が特徴。なお、英語風の名前からして西洋系かと思いきや、親はフィリピンからの移住組だそうです。
2.บิลลี่ เข้ม ของ บิลลี่ โอแกน(1989年) - 曲目リスト -
A1.หยดน้ำในทะเล
A2.เบื่อก็ทนเอา
A3.เอาอะไรมาแลกก็ไม่ยอม
A4.ฟ้าคงสะใจ
A5.ช่างปะไร (ผู้หญิงคนเดียว)
A6.ก็มันเป็นอย่างนั้น (ฉลุย)
B1.ฝังไว้ในผืนดิน
B2.ปล่อยเขา
B3.อยากตะโกน
B4.ไหนดูซิๆ
B5.โต ๆ กันแล้ว
幾曲か聴いて(視て)みましょう。
A2.เบื่อก็ทนเอา by บิลลี่ โอแกน
ね、日本のロカビリー時代に比べて、観客がややお行儀良すぎる気もするけど、そんな感じでしょう?
A5.ช่างปะไร(ผู้หญิงคนเดียว) by บิลลี่ โอแกน
そもそも、《酔っぱらいテクニシャン(副題;女が一人で)》という曲名からしてふざけてる。お天道様に背を向けていることの証し。
B1.ฝังไว้ในผืนดิน by บิลลี่ โอแกน
これは比較的まともな曲と言えよう。ゆゑに、このアルバムの中では最も気に入っている。
さて、ジャンルでいえばルークトゥン系に属するยอดรัก สลักใจ(ヨードラック・サラクチャイ)のカセットテープまで持ってました。ところが不思議なことに、何処で買ったのか、或いは販促用か何かで貰った物なのかも一切記憶にないのです。ただ、ชุดที่1(シリーズ1)とあるし価格の50฿から推測して、たいそう昔の骨董品に違いない。タイ語版ウィキペディアによると、銀幕デビューが1979年だから、それに近い年代物かも知れない。彼は仏暦2499年(1956年;昭和31年)2月6日生まれ、2551年(2008年;平成20年)8月9日没とあり、もうこの世の人ではない。
2002年の映画《モン・プレーン・ルークトゥンFM》にも出演しており、映画のVCDを持っているので知っていたが、もういい歳したオッサンの姿であった。カセットの写真では見るからに若者然としていて、その意味で貴重な“音の缶詰”である。
曲目リストは、タイ文字を起こすのが面倒なので省略です。すみません。では、アルバムタイトル曲を聴いてみましょう。
A1.จดหมายจากแนวหน้า by ยอดรัก สลักใจ
うわぁ~、古さを強調するためか、雑音が多くて聴きづらい。
以上、をはり。
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