我家の自転車をネット通販で買い換えました。俗に“ママチャリ”と呼ばれる26径車(濃緑色)です。激安価格、金壱萬伍仟圓也(送料込)。安さの秘密はボディにありそうで、どうせ中国か東南アジア方面のものでしょうけど、ギアはシマノ製外装6段変速を奢ってますよ。
以前のは、ANAのマイレージでもらった中国製小径車。まだ乗れるし近隣なら小回りが利いて重宝するものの、如何せん速度が鈍くて遠出には不向き。そこで、今回の買い換えとなりました。
幼いころから自転車の遠出が好きだったんです。小三時分だったか、親に補助輪付子供自転車を買ってもらった際、福岡市若久の自宅(最寄駅西鉄高宮まで2㎞弱)から西鉄朝倉街道駅まで行ったことがあります。父親の自転車に乗せられて同経路で親戚を訪ねたのを憶えていたからです。距離にして片道15㎞超。大人の脚力なら1時間程度でしょうが、午前中に出て夜暗くなって家に戻ったと記憶しているということは、半日がかりだったんですね。親にこっぴどく叱られましたが、実際に行ったとはまったく信じてもらえませんでした。
余談ながら、時代が時代(昭和31年)なだけに、現春日市辺りでは、朝鮮戦争時の米軍(国連軍?)カマボコ兵舎がそのまま残ってましたし、数年前までは米軍戦車がこれ見よがしに公道を行き交い、F-86戦闘機が空を飛び交うほかは、旅客機など見たこともありませんでした。
千葉での高校時分がこれまた自転車ありき。いつもは新京成くぬぎ山駅近くの自宅から東武野田線鎌ヶ谷駅までの約4㎞。ここに自転車を置き、あとは電車とバスを乗り継いで船橋の学校へ通ってました。天気がよかったり興が乗ってくると、東船橋(駅は未だなかった)の学校まで約15㎞を、一気に自転車走破してましたよ。しかし、当時の道路は未舗装でクロの、いや黒の学生服が埃まみれのうえ、帰路はくたびれ果てて瀕死一歩手前でしたけどね。
社会へ出てからも生保会社とあって、営業での地区回りにはまたまた自転車。専ら会社備品の実用車を使ってました。新聞・郵便配達用と同型なので、これがすごく重い。まるでオートバイでも扱うよう。二十歳代半ばの埼玉鴻巣営業所時代には、北本市に代用社宅を借りていて、息子さんがもう乗らないとかで営業職員のオバサンからロードバイクを譲り受け、社宅~会社間往復約11㎞をこれで通勤してました。
初めて乗ったとき、いやあ怖かった。慣れればどうと言うことはないのだが、ドロップハンドルなものだから否応なく前のめりにならざるを得ない。サドルが高くて両足が地につかない。トップギアだとまるでオートバイを走らせるようなスピードが出る。しかも昔のギアはレバー式で、今のようにグリップを捻るだけの簡単操作ではないため、切替が面倒くさくて常にトップギアのまま走行してました。おかげで、走っているときは爽快なるも、一旦停止すると次の一漕ぎがたいそうきつかった。
さて、購入自転車初乗りの感想は?
昼食摂取のため、新宿西口(約1.5㎞)へ行ってきました。「1」のローギアが、ANA自転車に近い速度。トップギアの「6」だとかなりのスピードが出て、人混みの街中ではちょっと危ないかも。「3」くらいが自分にはちょうどよくて、最も走行しやすい感じでした。何より小径車では立ち漕ぎしていた上り坂が、ローギアを使って楽ちん。有り難いですね。
元来のママチャリなので、随所が女性仕様。プルハンドル、前跨ぎフレーム、チャイルドシート(別売)からドレスガードまでついています。サドル位置もずいぶんと低い(自分は高く調整した)。でも、トップギアだと、か弱き女性にとって、かなりきついと思いますよ。いやいや、余計な心配はご無用。“女は弱し。されど母(ママ)は強し”でしたね。
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