《 第25話 》 「敵の裏側に」
【 あらすじ 】 五郎八は繁と木の実を救うため、どくろ仮面のアジトがある谷中墓地へと向かう。どくろ仮面の配下に追われ、五郎八は転んで気絶する。アジトの地下室に監禁された繁と木の実は助けを求める手紙を書くよう強要され、捕まった五郎八も連れて来られる。
谷中墓地にあるどくろ仮面のアヂト付近。
手下A 五郎八を見かけて 「なんだ、ありゃあ。」
手下B 「祝んとこのヘッポコ探偵じゃないのか。」
手下A 「よ~し、行ってみよう。あわよくば生け捕りだ。」
手下B 「うむ。」
このあと、五郎八とどくろ一味末端配下たちで、どっちもどっちのドタバタ劇があります。五郎八も、“ヘッポコ探偵”とは、ずいぶんと見くびられたものですが、やっぱり「敵の言こそ真実なり。」ですね。どう贔屓目に見たって、カボ子さんの仰る「名探偵」にはほど遠い。
繁・木の実が軟禁された部屋に、五郎八が捕縛されてくる。
繁 嬉しそうに 「あっ、五郎八さん。」
五郎八 「あっ、繁ちゃんに木の実ちゃん。」
木の実 五郎八に向かって 「助けて~。」
カーン 子供たちに鞭を振りかざし 「う~ぬ。」
繁・木の実 怖がって 「いや~っ。」
五郎八 「こらっ、子供をいじめるなっ。」
手下ども 「え~いっ。」と五郎八を床に押さえつける。
繁・木の実 「五郎八さん、大丈夫?」と彼のところへ駆け寄る。
ここでは、感情むき出しの五郎八のよさが出ましたね。どんな状況にあろうと、ひたすら子供を護ろうとする心意気。一方、子供たちは、却って五郎八を気遣っています。美しい場面ではありませんか。
第一部の五郎八(久野四郎)は、間抜けで慌てん坊な所と向こうっ気の強い両面持った人物として描かれています。ところが、第二部以降になると、役者(谷幹一)も替わって、間抜けで頼りない側面ばかりになってしまうのが惜しい。
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