長らくお待たせ致しました。いよいよ本論に入りますよ。ただし、さして重要な台詞がないと思われる場合は、【あらすじ】のみ記載するに止めさせていただきますこと、ご了承くださいませ。
それでは、まずは《 第1話 》から。
《 第1話 》 「月光仮面現る」
そもそもこのDVD、大事な“物語の始まり”である第1話が欠落していること自体、大きな疵と言わざるを得ない。事件の発端がわからないと“物語の展開”がまるでわからなくなってしまうではないか。
しかも、ネット情報によると、この第1話のみ30分番組で、第2話以降は10分番組に変更されたと言う。それほど重要な意味を持つ回だったに違いないのに。
まあ、“ないものねだり”をしていても仕方がありませんね。劇場版のほうは、学校や親には内緒にして、弟と二人でこっそり観ているわけだし、子供時分は【あらすじ】などどうでもよく、月光仮面や祝探偵らが、どくろ仮面一味をやっつけてくれさえすれば、それだけで大満足であったわけですから。
あれっ、なぜこっそり観に行ったのでしょう。そう、当時は、学校の許可が下りない低俗映画とされていたのですよ。腹は黒くとも、案外律儀な性格でして、それは学校様の教えに逆らうのですから、莫大な「勇気」が必要でした。大げさに言えば、理不尽な大人たちに対する子供の一大反抗ですからね。弟を連れ出したのも、万一バレた時の“共犯者”に仕立てることにより、己の罪を一等減じて貰おうという浅ましい考えがあったのかもしれません。
しかし、現実は厳しい。あれほど固く口止めしておいたにも拘わらず、何の罪の意識もない弟の口から妹に伝わり、つひには親に知られてしまったのであります。
みなさま、「秘密」というのは、信頼している人であってもこのように洩れてしまうものです。誰かに話してしまった時点で、もう「秘密」ではなくなると心得ませう。
だがしか~し、この重大なる「秘密」を知ってしまった我が母親様は軽く微笑み、「へえ~、兄ちゃんがねえ」と仰せになられただけで、何のお咎めもございませんでした。ああ、よかった。
ありがとうございました。
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