第五學年用第二四課「三才女」(芳賀矢一詞/岡野貞一曲)
一、色香(いろか)も深(ふか)き紅梅(こうばい)の
枝(えだ)にむすびて、
勅(ちよく)なればいともかしこし、
鶯(うぐひす)の問(と)はば如何(いか)にと、
雲(くも)ゐまで
聞(きこ)え上(あ)げたる言(こと)の葉(は)は、
幾代(いくよ)の春(はる)かかをるらん。
二、みすのうちより、宮人(みやびと)の
袖(そで)引(ひ)き止(と)めて、
大江山(おほえやま)いく野(の)の道(みち)の
遠(とほ)ければ文(ふみ)見(み)ずといひし
言(こと)の葉(は)は、
天(あま)の橋立(はしだて)末(すゑ)かけて、
後(のち)の世(よ)永(なが)く朽(く)ちざらん。
三、きさいの宮(みや)の仰事(おほせごと)、
御聲(みこゑ)のもとに、
古(いにしへ)の奈良(なら)の都(みやこ)の
八重櫻(やへざくら)今日(けふ)九重(ここのへ)に
にほひぬと、
つかうまつりし言(こと)の葉(は)の、
花(はな)は千歳(ちとせ)も散(ち)らざらん。
* メロディー(↓)
http://www.tei3roh.com/3saijyo.htm
どちらかというと女児向け唱歌が少ない中で、あくまで個人的な評価ではありますが、出色の出来栄えであろうと思います。
* 三才女(↓)
平安中期の女流歌人、紀内侍・伊勢大輔・小式部内侍を指す。
ありがとうございました。
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