第五學年用第二一課「冬景色」
一、さ霧(ぎり)消(き)ゆる湊江(みなとえ)の
舟(ふね)に白(しろ)し、朝(あさ)の霜(しも)。
ただ水鳥(みづとり)の聲(こゑ)はして、
いまだ覺(さ)めず、岸(きし)の家(いへ)。
二、烏(からす)鳴(な)きて木(き)に高(たか)く、
人(ひと)は畑(はた)に麥(むぎ)を踏(ふ)む。
げに小春日(こはるび)ののどけしや。
かへり咲(ざき)の花(はな)も見(み)ゆ。
三、嵐(あらし)吹(ふ)きて雲(くも)は落(お)ち、
時雨(しぐれ)降(ふ)りて日(ひ)は暮(く)れぬ。
若(も)し燈(ともしび)のもれ來(こ)ずば、
それと分(わ)かじ、野邊(のべ)の里(さと)。
なんとなく、もの悲しい唱歌ですが、戦後も歌い継がれている曲の一つでありましょう。「冬の夜」と曲名が似ているので、つい間違えたりします。文語体の歌詞は、格調高いですね。
ありがとうございました。
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