第二學年用第十四課「浦島太郎」
一、昔昔(むかしむかし)、浦島(うらしま)は
助(たす)けた龜(かめ)に連(つ)れられて、
龍宮城(りゆうぐうじやう)へ來(き)て見(み)れば、
繪(ゑ)にもかけない美(うつく)しさ。
二、乙姫樣(おとひめさま)の御馳走(ごちそう)に、
鯛(たひ)や比目魚(ひらめ)の舞踊(まひをどり)、
ただ珍(めづら)しくおもしろく、
月日(つきひ)のたつも夢(ゆめ)の中(なか)。
三、遊(あそ)びにあきて氣(き)がついて、
お暇乞(いとまごひ)もそこそこに、
歸(かへ)る途中(とちゆう)の樂(たの)しみは、
土産(みやげ)に貰(もら)つた玉手箱(たまてばこ)。
四、歸(かへ)つて見(み)れば、こは如何(いか)に、
元(もと)居(ゐ)た家(いへ)も村(むら)も無(な)く、
路(みち)に行(ゆ)きあふ人人(ひとびと)は、
顔(かほ)も知(し)らない者(もの)ばかり。
五、心細(こころぼそ)さに蓋(ふた)とれば、
あけて悔(くや)しき玉手箱(たまてばこ)、
中(なか)からぱつと白煙(しろけむり)、
たちまち太郎(たらう)はお爺(ぢい)さん。
これは、日本人なら誰でも知ってそうな日本神話に纏わる歌ですか。当然ながら、自分も歌えます。「海幸彦山幸彦」から発した物語なのでしょうか。「好事、魔多し。」の諺を想起させるような結末です。
どうでもいいことですが、子供の頃、「こは如何に」の歌詞は「恐い蟹」とばかり思い込んでいました。
ありがとうございました。
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