第一學年用第三課「兵隊さん」
一、鐵砲(てつぱう)かついだ兵隊(へいたい)さん、
足並(あしな)みそろへて歩(ある)いてる。
とつとことつとこ歩(ある)いてる。
兵隊(へいたい)さんはきれいだな。
兵隊さんは大(だい)すきだ。
二、お馬(うま)に乗(の)った兵隊(へいたい)さん、
砂(すな)を蹴立(けた)ててかけて來(く)る。
ぱつぱかぱつぱかかけて來(く)る。
兵隊(へいたい)さんは勇(いさ)ましい。
兵隊(へいたい)さんは大(だい)すきだ。
「日の丸の旗」「鳩」に続く第三課ということは、兵隊(軍人)が尊敬され、社会的地位も高かったであろうことが偲ばれます。「鐵砲」「兵隊」という漢字を小学校一年生で学んでいたわけですね。
戦後生まれの当方でさえ、軍人には憧れました。生命を賭した職業である部分は目に入らず、光の当たるこうしたカッコ良さが男らしく映ったのでしょう。子供のくせに、軍事雑誌を本屋で立ち読みしたり、海自の護衛艦が着くたびに見に行ってましたし、制服も憧れの的でした。同級生で自衛官・警官・消防士になった者も多いです。
国防の義務が、逆に男としての誇りであり、名誉とされた時代ならではの唱歌です。現代世相を見るにつけ、自衛隊に対する一部の心ない人の倒錯した感情はやはり異常ですね。
ありがとうございました。
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