昨年、新聞購読を中止したため、普段はまったく読みません。ところが、当地では主に和食店を利用する関係で、つい目を通します。なぜか何処も読売新聞衛星版(国際版)です。
値段は一部70バーツ(≒¥250-)で一ヶ月2,000バーツ(≒¥7,000-)とかなり高めです。(夕刊は無し)
紙面は東京版とほぼ同じで、都民頁がそのままありますし、面白いことにTV・ラジオ欄は映るはずもない地上波東京キー局の番組が、そのまま掲載されています。
余談ですが、衛星放送では、UBCというタイの放送局が、NHK国際衛星放送を流しています。ご丁寧にすべて英語に吹き替えしてあります。まったく余計なお世話です。夜7時ニュースの天気予報で、せっかくの半井さんの声も、英語では興ざめです。
こんなとき、字幕って便利ですね。いつだったか、「ニュースでの字幕過多」が国内で問題になりましたが、字幕はありがたいです。日本の放送局なのに、字幕を頼りに見なくちゃならん、なんてヘンテコですよね。
話が逸れました。新聞で最も関心があるのは、「読者の投書欄」です。当然、新聞社の意向が反映するのを承知のうえですが、つまらぬ世論調査の数字よりも、こちらの方がはるかに実態がわかるようにも思えます。読売の場合、「気流」という欄がこれに当り、「若者の声」という特別枠もあります。面白いのは「若者の声」の方です。おおむね中高生が主流ですが、いずれも自分が通ってきた道を、彼らもたどっているんだなあ、というのが実感ですね。
とかく「いじめ」「自殺」など、暗い話題ばかりの教育界ですが、心温まる意見が多いのに驚きました。現代といえども、世の中を見る普通の子どもの目は、今も昔も変わっていません。むしろ、おかしいのは大人の方だと思います。子どもの心を掴みきれていないんですね。
一言で言うと、子どもは、頼り甲斐のある大人を求めているのに、肝心の大人が逃げ回ってばかりいるので、失望しているんだと思います。
2006年12月14日(木)の記事
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