いま借りているマンションは、二つの小学校に挟まれて建っています。勝手な想像ですが、部屋から見える方(南側)が公立校、北側が私立校、と決めつけています。本日は、国王陛下御生誕記念日の祝日なので、ともに休校です。面白いことに両校は、何から何まで正反対な校風なんですよ。
私立が新築鉄筋校舎なら、公立はつぎはぎだらけのオンボロ校舎。私立は制服もカッコよく、華僑系金持ちのお坊ちゃまお嬢ちゃまってな感じの子ばかり。登下校も、両親がマイカーで送迎しているようです。それに、肥満児ばかり。方や公立の制服はありふれたもので、山岳民族やイスラム系の貧しそうな子もいて、親の付き添いなどありません。一人または友達同士、徒歩でやってきます。肥満児もいません。
個人的には、公立の児童たちに共感しています。自分の小学生時分とウリ二つの光景だからです。天真爛漫で、底抜けに明るく元気なところがよろしい。私立児童は、物質的には恵まれた環境にあり、一見、こちらの方が幸福であるかのように錯覚しがちですが、「子供らしさ」が感じられませんし、何より「笑顔」がないのです。失礼ながら、飼いならされた「家畜」を想像しちゃいました。
両校を見ながら、日本の小学校の今昔がダブってしまいました。
註)後年判明したところによりますと、共に「私立」とのことでした。バンコクやチェンマイなどの大都市では、公立はほとんどなく、たいがい仏教系・カトリック系・イスラム系等の宗教系や華僑系の学校だそうです。公立は地方の田舎が主流。
2006年12月5日(火)の記事
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