日本の皇室は、初代神武天皇から現在の今上陛下まで、125代にわたって万世一系(いつの世も天皇家という唯一無二の家系)で継承されている世界最古の王朝である。当然ながら、権威の序列はローマ法王と並び、世界ナンバーワンに輝く。しかも、血筋に関係ないローマ法王と違って、神代の昔から同一家系で続いているところが凄い。実質的な世界一と言える。国際的儀礼では、天皇陛下と同席される場合には、あのエリザベス女王でさえ、上座をお譲りしなければならないのだ。
もう一つ偉大なのは、政治的な権力はなくとも権威を保ってこられたことだ。権勢を誇ったいかなる武将も、天皇の権威まで簒奪しようとはしなかった。(弓削道鏡がいたが、失敗。)歴代天皇が私利私欲は持たず、ひたすら民族の安寧だけを祈ってこられたからである。だから、国家存亡の危機には神風がふいて、幾多の難局を乗り越えてきた。
大東亜戦争敗戦直後、昭和天皇はGHQ司令部にマッカーサー元帥を訪ねる。命乞いに来たと元帥は思ったそうだ。しかし、先帝陛下は「みんな飢えに苦しんでいる。自分はどうなってもよいから、国民に十分な食糧を与えてやって欲しい。」と要請された。元帥は感動のあまり、金縛り状態になったという。これが天皇の御稜威(みいつ)である。
天皇陛下のご恩を忘れてはなりませぬ。
2006年2月8日(水)の記事
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