我が家のベランダに鳩家族が棲みついて7年半になる。
平成10年の夏、温水器がおかしいので調べていると、近くで一羽の鳩が逃げ出した。見ると二つの可愛い卵が並んでいる。それから折に触れて観察してみたが、両親が交代で抱いているようだ。数日後、雛が孵り鳩野オネエチャン、鳩野オトウトと名付けた。
最初のうちはひよ子のように黄色いが、やがて黒くなってくる。悪い病気にかかったのではないかと不安になる。親鳩は黒羽根系みたいなので心配ない。
子育ては主に母親の役目らしい。羽根で子鳩を抱きつつんで育てる。父親はエサを運んでくる。小さな木の実のようだ。
鳩の親は子供を甘やかしたりしない。付きっ切りなのは生まれて一週間ぐらいのもので、あとは一日朝と昼の二回しかやって来ない。だからその時は、ピーピーと喧しく甘える。夜など二羽の子鳩だけでは寂しかろうと懐中電灯片手に様子を見に行くが、黙って何も言ってくれない。
2006年1月28日(土)の記事
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