総統選3候補、最後の政見発表 対中姿勢巡りまた舌戦
12/28(木) 22:00配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語電子版
(台北中央社)来年1月13日に投開票される総統選で、与野党の総統候補3氏が28日夜、3回目で最終回となるテレビ政見発表会に臨み、対中姿勢を巡ってまた舌戦を繰り広げた。
各種世論調査で支持率トップの与党・民進党候補、頼清徳(らいせいとく)副総統は、野党2候補の対中姿勢について、一方は一つの中国を巡って両岸(台湾と中国)の窓口が1992年に形成したとされる「92年コンセンサス」を受け入れ(最大野党・国民党候補の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長)、もう一方は「両岸は一つの家族」と唱えている(第2野党・民衆党候補の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長)と指摘。いずれも中国依存という古い道に後戻りすることになると警鐘を鳴らした。
民衆党候補の柯氏は、選挙の時にしか頼氏は台湾独立を、国民党は中国との統一を主張しないと皮肉った。その上で自身を選んでこそ既成勢力の二大政党の激しい争いにピリオドを打つことができるとアピールし、有権者が二大政党を同時に引きずり降ろせるのは今回の選挙が初めてだと訴えた。
国民党候補の侯氏は、国民党は台湾独立、一国二制度に反対するとの立場を改めて表明。「台湾の未来は(台湾の)2300万人が決める」とする自身の中道路線を統一路線と見なさないでほしいと力を込めた。
選挙戦が終盤に入った総統選。30日に総統候補のテレビ討論会が、来月1日には副総統候補のテレビ討論会がそれぞれ行われる。
(郭建伸、葉素萍、呉昇鴻/編集:羅友辰)
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台湾・総統選
最後の政見発表会も「対中」、3候補が激論
12/29(金) 8:48配信/産経新聞電子版
【台北=桑村朋】来年1月13日に投開票される台湾の総統選で、与党、民主進歩党の頼清徳副総統(64)、最大野党、中国国民党の侯友宜新北市長(66)、第2野党、台湾民衆党の柯文哲前台北市長(64)の3候補者による3回目のテレビ政見発表会が28日、行われた。最終回となる今回も3人が互いの対中政策を批判し、激しい論戦となった。
頼氏は、中国の「一つの中国」原則に基づく「1992年合意」を受け入れる国民党の侯氏と、「中台は一つの家族」と唱えた過去がある柯氏を非難。どれも中国依存の古い道に後戻りすることになるとし、成長を続ける台湾にとって「好ましくないことだ」と指摘した。
侯氏は、国民党は台湾独立と一国二制度に反対していると改めて説明し、「民主主義と自由を守る中華民国憲法に従うことが必要だ。台湾の将来は(台湾の)2300万人が決める」と強調した。
柯氏は、民進党と国民党が「台湾独立」や「中国との統一」のイデオロギー対立をあおり、台湾を分裂させてきたと批判。「二大政党を同時に引きずりおろせる初の選挙だ」と既存政治からの打破を訴えた。
30日には3人が初めて直接やり取りするテレビ討論会も行われる。
コメント総数;5件
一、
前回26日の台湾総統選挙テレビ討論会終了時点で、民進党の頼候補が1ポイント差まで詰められていた国民党の侯候補との差を5ポイント差まで広げました。
今回のテレビ討論会が最後となるので、直後の支持率を待ちたいところですが、今まで民進党所属地方議員の腐敗が色々と報道され、身内から足を引っ張られている状態だった頼候補が、最終盤で頭半分ほどリードしているようです。
ただ、並行して行われる立法院委員選挙は民進党の苦戦が伝えられており、仮に頼候補が総統になったとしても、蔡英文総統就任時と同じ、ねじれになる可能性が高そうです。
ただ、ねじれたとしても、国民党員が全員親中かといえば、実際はそうでなく、特に国民党副総統候補の康氏は親米反中で有名なので、ねじれたからといって今までの対中外交が立ち行かなくなるとは思えませんが。
二、
過去に三通政策を実施したが、台湾の農家は農産物を中華人民共和国に不当に安く買い叩かれ、倒産が相次いだ。また、同じ過ちを繰り返すのか!台湾有権者、台湾野党陣営!
三、
日本としては台湾がさっさと戦争になって、色々日本に企業が移転して、戦争で台湾向け物資が増えて、色々儲かるから民進党が当選した方がメリットが高い。ただし、戦争で負けられると困るので、戦争で負けないように武器輸出とお金も先に投資して、戦争してもらわないと困る。頼清徳が当選すれば、戦争の可能性が高まるので、来年の株価は上がるかもね。
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美麗島民調:「賴蕭配」站穩4成 擴大領先「侯趙配」11.5%
(美麗島世論調査:頼蕭ペアが4割超で先行、侯趙ペアとの差を11.5%に拡大)
2023/12/29 11:49配信/自由時報中文電子版
〔即時新聞/綜合報導〕《美麗島電子報》今天(29日)公布第100波民調,民進黨總統副總統候選人「賴蕭配」支持度為40.2%;國民黨「侯趙配」以28.7%居次;民眾黨「柯吳配」則為18.4%。由於近日國民黨總統候選人侯友宜身陷「凱旋苑(舊名大群館)」爭議,侯趙配支持率仍持續維持不到3成,與賴蕭配差距更已拉開達11.5個百分點。
《美麗島電子報》最新民調顯示,賴蕭配支持度40.2%仍穩居第一,與上一波民調40.0%相比上升0.2個百分點;位居第二的侯趙配支持度為28.7%,與上一波28.9%相比下降0.2個百分點;至於柯吳配,最新一波民調數字為18.4%,與上一輪17.6%相比上升0.8個百分點。
本次民調中,詢問受訪者是否支持政黨輪替,支持民進黨繼續執政的有36.3%(相較上一波上升1.2個百分點);支持換國民黨執政的有25.8%(相較上一波下降0.6個百分點);支持換民眾黨執政的有15.0%(相較上一波上升0.6個百分點)。
至於明年大選若真的政黨輪替,認同應投給「在野民調最高者」的有46.3%;不認同的有39.5%。
與上一波民調比對,第99波民調賴蕭配40.0%、侯趙配28.9%,兩者相差11.1個百分點;第100波民調賴蕭配40.2%、侯趙配28.7%,兩者距離擴大,達11.5個百分點。
本次調查時間2023年12月26日至28日,為第100波,對象是全國22個縣市、年滿20歲以上民眾,抽樣方法是由訪員實施電腦輔助電話訪問,本次調查成功完訪1326人,在信賴水準95%時抽樣誤差最大值為±2.7%。
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コメント欄はYahooニュースのものだが、妙なコメントも交じっているようだ。実際、台湾電視台のネット生中継を観てみたが、想像していた米国流ディベート(討論)番組なんかじゃなく、各候補が当選した場合の政策を一方的に述べるだけの政見放送に過ぎなかった。日本語字幕もないし、言葉が解らないのでチンプンカンプン、退屈極まりなかった。
自由時報の美麗島世論調査報道は、今回の政見放送直前に実施された結果ゆゑ、各候補の今次政見を反映したものではない。とは言え、転載した産経新聞、中央通訊社、自由時報ともに民進党寄りのメディアなので、民進党候補を勝たせたいとの願望が籠められた論調になっている。
関連した別のニュースコメント欄で見かけたが、台湾政府(蔡英文民進党政権)の国防力増強政策に対してあらゆる妨害工作を仕掛けているという意味で、国民党の主張は日本の左翼政党&マスコミにそっくりなのだとか。なるほどねえ、言い得て妙とはこのことだ。
各候補者の対中国姿勢は、頼清徳(民進党)が対峙的、侯友宜(国民党)が真逆の宥和的、柯文哲(民衆党)はその中間といったところか。日米欧など西側諸国との関係では、程度の差こそあれ、何れも友好的である点で共通する。
国共内戦に敗れて日本領台湾に亡命(?)した中国国民党は、もともと反共を党是に掲げた政党であった。それが今や中国共産党の下僕に成り下がっているのだ。この「歴史的事実」を念頭に、頼清徳氏は『(防共を唱えて中共と対峙した)蒋介石・経国元総統に対して恥ずかしくも申し訳ないとは思わないのか』と侯友宜氏を痛罵したという。
マスコミが煽るような〝(中国と)統一か(中国からの)独立か″の選択というより、ホンネはいざ知らず三候補とも口にしているのは〝(統一でも独立でもない)対中国関係の現状維持″である点が興味深い。頼清徳候補は蔡英文路線(即ち「現状維持」の継承をアピール)しているし、国民党趙少康副総統候補は、『(当選したら)任期中の中台統一交渉は行わない(即ち「現状維持」)』と公言。柯文哲候補も蔡英文外交手腕を評価(即ち「現状維持」)しつつ、更に発展させると述べている。
これはどういうことか? 三陣営とも〝中台統一″を叫べば叫ぶほど票が逃げることを知ってるからである。有権者は若年層ほど親日米欧かつ反中国とされる。台湾の国会(立法院)は一院制だが、民主化の過程で米国をモデルとしたため、二大政党(国民党・民進党)が抬頭する結果となった。しかし、中国における負の文化としての賄賂政治を国民党が持ち込んだため、〝長期政権は腐敗する″との神話が生まれ、台湾有権者の多くがこれを信じているらしい。陳水扁・蔡英文民進党政権下でも賄賂が後を絶たないとか。これに目を着けたのが柯文哲である。もともと民進党の推薦で政界入りした人だが、二大政党の弊害を訴えて若者の心を掴んでいるという。ただ、柯文哲は時と場合によって主張がコロコロ変わり、胡散臭さを否めないのも事実である。
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