尖閣「米国に防衛の義務」
日米連携の抑止力強調
米グリーン臨時大使代理が来島
10/25(水) 4:00配信/八重山日報電子版
日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」の視察のため来島した在日米国大使館のレイモンド・F・グリーン臨時大使代理は24日午前、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長と面談し、共同訓練の意義を説明した。両者は、尖閣諸島にも言及。日米安全保障条約の範囲内であることを相互に確認した。
グリーン大使代理は「石垣島周辺海域の環境が厳しくなる中、今回の演習は日米の抑止力を示すことができる。戦争するためではなく、平和と安定を誇示するもの」と意義を訴え、市の理解に謝辞を述べた。
中山市長は「訓練内容については事前に説明をいただき、市民生活に影響がないようにすると話があったので、感謝している」と応じた。また、自衛隊と米軍との協力は防衛面だけでなく、災害面でも必要になるとし、東日本大震災の際に米軍が行った「トモダチ作戦」を例に挙げ、「災害時などを含めた万が一に備えるため、日米の連携は必要になる。これからも防衛省と関係を強固にしていただきたい」と期待した。
会談では、市の観光や経済状況についても話し合われ、中山市長は台湾との経済交流を盛んに行っていると紹介。グリーン大使代理は「台湾をめぐる国際状況は難しくなっているが、経済交流などで連携を強化し、孤立させないことが大事」と述べた。
中山市長は、市の行政区域である尖閣諸島についても言及。「日本の領土として、国際的にも歴史的にも認められている尖閣諸島を守るという意味でも、国際社会でのアメリカ側の発言も必要になってくる」と協力を求めた。
グリーン大使代理は「尖閣諸島は日米安全保障条約に入っており、アメリカは防衛の義務が明確にある」と明言。現在のウクライナ情勢は抑止力が欠けていたことで起こってしまったとし「抑止力が一番大事」と強調した。「日米で地域の平和と安定を死守しなければならない。そのためにも地元の協力が極めて大事。市民の理解が得られるように努力します」と述べた。
コメント総数;49件
一、ウクライナ問題で核保有国が侵略行為に及んでも、他国は核戦争を恐れて何もしない事が先例となった
しかし見方を変えればロシアも核保有国との戦争を避けたからウクライナがNATOに加入する前に侵略した
要するに武力の空白期間を突いて戦争は起こる
そういう意味では日米軍事演習は有意義だが空白期間になってない今こそ尖閣を整備するべきだ
出来ればレーダーサイトや自衛隊の基地も設置したい
二、大使クラスの発言でもアテにするには心配です。かなり昔でしたがモンデール駐日元大使が『尖閣諸島に攻撃が有っても米国が防衛するとは限らない』と発言して物議を醸しました。まだ具体的な侵略が始まっていない頃でしたが、日米安保の実効性に私は疑問を持ちました。
時と状況が変われば外国の発言は変化します。日本も状況を逐一検討し、必要があるなら方針を修正する事も必要です。過去に決めた事を現代では実勢にそぐわないのに、いつまでも宝物の様に扱い変化を拒否していては
必ずや国益を損ないます。
三、悪い先例として竹島がある。韓国が違法な暴力で自国の領土化しその際に日本人の死傷者が44名出た(うち、死者は8名)、しかし、日本政府は遺憾という言葉以外、補償も求めず、何もしないでいる。実は米も韓国の支配に反対していたが実際は何も行動しなかった。この先例を見れば中国が奪いに来るのは当たり前だ。いかん、遺憾とばかり言わないで、竹島も取り返さないと尖閣も盗られてしまう。逆に尖閣だけ防衛しても竹島と違うダブルスタンダードだと中国政府から言われれるだろう。未だにドンパチだけが戦争だと思っている人も多いが今はシームレスで経済もハッキングも戦争である。自国の領土はあらゆる方法で守らなければいけない。
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石垣島にある八重山日報は、中国の手先みたいな知事を選んだ沖縄には珍しい右派系紙である。したがって、親米右翼が悦びそうな報道内容だが、多分に米国側のリップサービス的な意味合いが強いと見るべきだろう。尤も、我国政府・官僚どもがニーチェの謂う奴隷道徳(弱者の論理)に染まっていては救いようがあるまい。
【奴隷道徳】-独語Sklavenmoralの訳語-
ニーチェの用語。強者への怨恨(ルサンチマン)から生じる弱者の道徳。
キリスト教道徳がその典型であるとした。
【ルサンチマン】-仏語ressentiment-
強者に対する弱者の憎悪や復讐衝動などの感情が内攻的に鬱屈している状態。
ニーチェやシェーラーによって用いられた語。怨恨。遺恨。
我国にキリスト教的処世観の伝統はないので奴隷道徳に喩えたのは迂闊だったかもしれない。ここは単純に「弱虫の論理」に訂正しておこう。
【弱虫】
気の弱い人。意気地のない人。
[類語]=弱者・敗者・懦夫(だふ;元々は中国語で「臆病な男」という意味)・臆病・臆病者・意気地無し・怖がり・腰抜け・内弁慶・張り子の虎・いじめられっ子・泣き虫
却ってややこしくなってきたが、俚諺で言うなら「一寸の虫にも五分の魂」の対義語としての「長い物には巻かれろ」と考える人たちのことと思って戴きたい。
【一寸の虫にも五分の魂】
どんなに小さな虫にも、それ相応の命があるのだから、粗末に扱ってはならない。
どんな者でも意地や誇りがるのだから、むやみにバカにしてはならないという喩え。
【長い物には巻かれろ】
自分より力の強い者や上位者には、逆らわずに従っておくのが無難で得策とする喩え。
「弱虫」の類似語に「張り子の虎」「いじめられっ子」がある。自分が子供の頃、或る軍事雑誌で中国(当時は「中共」と呼称)軍を「張り子の虎」に喩えてあった。外見は強そうに見せかけているが、内実は百戦百敗の弱い軍隊という意味である。その証拠に、朝鮮戦争の際、米国軍を主体とする国連軍と対峙して勇敢に戦ったことになっているが、最前線に立たされたのは捕虜の中国国民党軍兵士で、前方(国連軍)のみならず後方(中共軍)からも銃口を突きつけられていたという。
【張り子の虎】
虎の形をした首の動く張り子の玩具。
転じて虚勢を張る人、見かけ倒しの人などを嘲っていう語。
また、「いじめられっ子」の特徴は、強そうな相手に決して逆らわないこと。実は、いじめと虚勢との間には相関関係があって、いじめ防止策が虚勢を張る(強そうに見せる)ことなわけ。中国共産党の戦狼外交は、西洋列強に国土を蹂躙されても何ら反攻できなかった近代史がトラウマとなっている証拠でもある。だからかどうか知らないが、時代に合わせて制度や設備を改新することを日本語で「近代化」と呼ぶが、これを嫌う中国では「現代化」と称する。
面白いのは、戦狼外交に対抗して〝戦猫外交″を掲げる台湾だ。愛猫家として知られる蔡英文総統自身が命名したものかは不明なれど、なかなか巧いネーミングだと思う。なぜなら、オオカミは人間に嫌われるが、ネコは愛され好かれる動物だからだ。強面でくる相手に対して逃げ回ったり怖じ恐れたりするのが一番いけない。逃げ隠れすればするほど敵を勢いづかせて猶更攻め込まれるだけだからだ。とりわけ独裁者ほど側近をも信じきれないから内心は孤独感に苛まれ、反抗に対する抵抗力が圧倒的に足りないから直ぐに持病である巨嬰症(大きな赤ちゃん病)の発作を起こすのだ。狂ったように喚き散らすようなら効果覿面と軽く笑ってやればよろしい。
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