郭台銘氏、来年の総統選に出馬の意向表明
署名推薦での立候補目指す/台湾
8/28(月) 11:37配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語電子版
(台北中央社)鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は28日、記者会見を開き、無所属で来年1月の総統選に出馬する意向を表明した。
政党の推薦がないため、立候補の資格を得るには有権者の署名を集める必要がある。
総統・副総統選挙罷免法の規定では、直近の立法委員(国会議員)選挙の有権者数の1.5%(約29万人)以上の署名を集めることが立候補の条件となる。
中央選挙委員会は来月13~17日に署名推薦方式での立候補を目指す総統・副総統選挙候補者の申請を受け付ける。署名活動の結果は11月14日までに公表される。
(王承中/編集:荘麗玲)
コメント総数;11件
一、この人は、元々、外省人だから、中共よりになるのでしょうかね。
まあ、いずれにしても、台湾の事は、台湾人が決めれば良いです。
二、かつて台湾を一党支配していた国民党が、民進党と一騎打ちどころか、第三勢力にすらびびって「降りてください」だなんて、終わったな。
独立もしないが、中国に従う気もない台湾市民に完全に必要とされなくなった。
三、野党陣営
対中政策は殆ど一緒なのに一本化できないからもう次も民進党やな
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鴻海創業者ゴウ氏、台湾総統選に出馬
第2のウクライナにせずと表明
8/28(月) 11:40配信/ロイター通信(英国ユダヤ系)日本語電子版
[台北 28日 ロイター] - 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は28日、来年1月の総統選に無所属で出馬すると表明した。ゴウ氏は4人目の候補となる。当選すれば台湾海峡に平和をもたらし、台湾を第2のウクライナにはしないと約束した。
ゴウ氏は2019年に同社トップを退き、総統選に立候補したが、野党・国民党の候補指名を獲得できなかった。
今年再び国民党の候補指名を目指して立候補したが、同党は侯友宜・新北市長を候補に選出した。
ゴウ氏は過去数週間、台湾各地を遊説していたため、無所属で出馬するとの観測が出ていた。
同氏はこの日、7年前に発足した民主進歩党(民進党)政権が「台湾を戦争の危険に導き、域内の政策も失策ばかりだ」と主張。「企業家による政治の時代」に入ったとした。
総統選で当選すれば台湾海峡に50年間平和をもたらし、中台関係で相互信頼の「非常に深い基礎」を構築すると公約した。
「台湾を次のウクライナにはさせない」と強調した。
ゴウ氏が無所属候補の資格を得るためには11月2日までに有権者30万人弱の署名を集める必要がある。
各種世論調査では民進党候補の頼清徳・副総統が支持率トップで、台湾民衆党の柯文哲・前台北市長が2位、侯氏が大きく後れを取り3位となっている。
ゴウ氏は柯氏と侯氏に対し、民進党に勝利するため連携を協議するよう呼びかけた。
一方、国民党はゴウ氏の出馬表明は「極めて遺憾」とし、侯氏を支持するよう求めた。
中国に大規模投資を行っている鴻海の主要株主であるゴウ氏は利益相反について問われると、中国が攻撃した場合は自身の資産を犠牲にする用意があると答えた。
その上で「私は中国の支配下にあったことは一度もない」とし、「彼らの指示には従わない」と述べた。
ホンハイはゴウ氏について、4年前に「バトンを渡して」おり、同社の日々の経営には関与していないと述べた。
台北にある国立政治大学の黃奎博・副教授は「非民進党勢力が分裂すれば、1月の総統選で頼氏の勝利が確実になる」と述べた。
コメント総数;4件
イ.もちろん戦争は絶対避けて欲しいと思いますが、中国との積極的対話はいかがな物でしょうか、香港を見ればイギリスとの一国二制度の約束を破り、強制的に共産主義に移行してしまった。大国イギリスとの約束を破る国が台湾との約束を守るとは思えません。積極対話をして中国の公共機関等を台湾へ入れたが最後、香港と同じ運命を辿るとしか思えませんが、台湾の野党は本当に台湾の民主主義を守る覚悟があるのでしょうか。
ロ.ホンハイと中国共産党はズブズブな関係だからヤバいね。
ハ.ウクライナにはならない。
香港になるだけ??
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台湾総統選に鴻海グループ創業者・郭台銘氏が立候補を表明
選挙戦の構図変わる可能性も
8/28(月) 19:22配信/FNNプライムオンライン(フジTV)電子版
2024年1月に行われる台湾の総統選挙に、台湾の大手メーカー・鴻海グループの創業者である郭台銘氏が立候補することを表明した。
郭氏は、これまで野党・国民党からの出馬が取りざたされ、その動向が注目されてきたが、28日、2024年1月の総統選挙に、無所属で立候補することを表明した。
総統選挙には、現在、与党・民進党で副総統を務める頼清徳氏、野党・国民党の候友宜氏、新たに結成された民衆党の柯文哲氏が立候補を表明している。
郭氏の出馬表明で、これまでの野党連携など、選挙戦の構図が変わる可能性もある。
(国際取材部)
コメント総数;2件
① 恐らく大陸は多くの印象操作をしてくるはずです
大陸融和派や合併論者なんかが立候補したら対立候補のスキャンダルバラマキとかしてくるでしょう
大陸に印象操作されない選挙を望みます
② 習近平と非常に強いコネクションをもつ人物です。
日本の副総理が啖呵切っても台湾国民が親中派を当選させてしまうとどうにもならない。
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総じてコメントが少ないのは、台湾という「外国」の選挙戦だからだろうか。同じ大統領(総統)撰でも米国とあらば大騒ぎするくせに。それはともかく、過去の総統選を観れば判るとおり、中国(=中国共産党)が恫喝すればするほど反中感情が高まり、皮肉なことに親中・宥和派が負ける構図になっている。だからと言って今回も必ず同じと結果になるとは限らないが。
前回(=第15回;2020年)選挙の約半年前、つまり前年8月頃は蔡英文(民進党)総統の再選が危ぶまれていた。ところが、習近平中共の香港民主化弾圧事件が発生。危機感を抱いた台湾国民が中国とは距離を置く蔡英文候補を支持したともいえる。蔡英文さんの政策は、どちらかと言えば米国民主党と親和性のある左翼リベラル色が濃い。
ヘアスタイルが一見「ちびまる子」ちゃん然としている蔡さんだが、中共の「戦狼外交」に対する「戦猫外交」を唱えるなど、なかなか機転が利く政治家だと思う。因みに、飼ってるペットがネコなのだとか。田畑を荒らして人間に嫌われるオオカミと違い、ネコはイヌと並ぶ愛玩動物の代表格である。「私たち台湾は貴国を助けることが出来る」をキャッチフレーズにして、恫喝・嫌がらせ一辺倒の中共戦狼外交とは正反対の、互助互恵・共存共栄を目的とした国際攻勢をかけている。
【花を持たせる】
勝利や功名を相手にゆずる。相手を立てる。
互助互譲互恵の精神に基づく共存共栄型秩序を目指してきた我国ならではの箴言なので、敢えてこれを話題にする。外交にせよ、討論にせよ、商取引にせよ、必ず対手があることゆゑ、一人勝ち(常勝)は良くないと構える極めて日本的な着眼点なのだ。似た言葉に【損して得とれ】があるが、こちらは商取引にありがちな打算の背景が見え隠れして個人的には好きになれない。
何でこんな箴言・俚諺を持ち出すかのというと、台湾は日本・中国双方の文化的影響を受けながらも、日本とも中国とも違う独自の文化を有する「国家」と思っているからだ。つまり、【花を持たせる】が利他を美徳とする日本人的思考とすれば、【損して得とれ】は利己主義(エゴイズム)の権化として対手を陥れることしか考えないところが如何にも中国人らしい。
「一つの中国論」は当時の中国人同士(=中国共産党+中国国民党)だけで成り立った一理もない中国代表権を巡る同床異夢に過ぎず、台湾人にとっては他人ごとかつ迷惑な話である。半世紀前と情況が異なるのは、望郷の念に駆られてか中国国民党が蒋介石以来の反共路線を放棄し、あろうことか中共に擦り寄る愚を犯しているのだ。
堅持すべきは思想ではなく志操である。
【思想】-しさう-
① 心に思い浮かべること。考えること。考え。
② 人生や社会についての一つのまとまった考え・意見。
特に、政治的、社会的な見解をいうことが多い。
③ 哲学で、考えることによって得られた、体系的にまとまっている意識の内容をいう。
【志操】-しさう-
自分の主義や主張などを固く守って変えない心。
何が言いたいのか? 中国国民党が台湾を占領(1945年9月)支配する前の原台湾人は、国籍上の「日本人」であった。つまり、中国(=中華民国;中国国民党政府)と日本(含;現台湾・韓国・北朝鮮・パラオなど)は敵国の関係にあったのだ。我ら日本人や元来の台湾人の立場で考えれば、中国(中国国民党&中国共産党)は思想的にも文化的にも「異国」に過ぎないのである。
結局、頼清徳(民進党)、侯友宜(国民党)、柯文哲(民衆党)、郭台銘(国民党系無所属)の出馬予定四候補のうち、中国と一線を画し親日欧米路線を堅持しているのは頼清徳氏だけであることから、個人的には頼氏一択しかないと思う。ほかの三氏は親中派であることを隠しているものの、利己主義的中国人にありがちな打算に満ちた悪賢さが透けて見える。
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