トランプ氏が激怒「周囲に怒鳴りつけ」
共和党苦戦に…“不正選挙”口にし始める
11/10(木) 11:45配信/テレ朝news電子版
アメリカの中間選挙は、開票が続いています。共和党の苦戦ぶりに、トランプ前大統領(76)が激怒して、周囲に怒鳴りちらしていると、アメリカのメディアが報じています。
■“共和党優勢”とみられたが…「異例の接戦」
トランプ前大統領:「ありがとう。とても刺激的な夜になった。いくつかの激しい戦いをここで見守っている」
自らの邸宅で、支持者らと共に中間選挙の開票速報を見守った前大統領のトランプ氏。
トランプ前大統領:「後ろのフェイクニュースメディアも歓迎しよう。ずいぶん集まったな。きっと大敗を期待しているだろうが、そんなことは起きない」
この日も強気の姿勢を崩しませんでしたが、開票結果は「異例の接戦」となっています。
トランプ前大統領:「アメリカを成功に導き、安全と栄光をもたらすには、私がもう一度やらねばならないだろう。乞うご期待」
2年後の大統領選挙への出馬を“におわせ”たかと思えば…。
トランプ前大統領:「オバマとバイデン…我々は“オバイデン”と呼んでいるが、オバマでもオバイデンでも、どっちでもいいが、彼らが訪問したペンシルベニア州に集まったのは、ハエだよ」
独自の言い回しで、オバマ元大統領とバイデン大統領を批判したトランプ氏。選挙戦では存在感を示し、野党・共和党が優勢とみられていました。
しかし、現在も続く開票結果を見てみると、上院は3議席を残し、共和党のリードは、わずか1議席でした。
下院は、共和党が過半数に迫る勢いですが、現地の主要メディアは、「共和党に当初予想されていたほどの勢いはみられない」と報じました。
■共和党苦戦に…トランプ氏激怒「怒鳴り付け」
そうしたなか、トランプ氏が口にし始めたのが「不正選挙」です。
トランプ前大統領:「投票機械の不具合や紙不足など、多くのトラブルが続出しているが、投票の列から動かないで。嫌かもしれないが、奴らの狙いは投票を遅らせること。そうはさせない」
実際、アリゾナ州のマリコパ郡では、投票を集計する機械のトラブルが発生。“トランプ派”も不正を主張し始めています。
共和党・アリゾナ州知事選 レイク候補:「投票が始まって2分後には、“別の箱に投票用紙を入れて”と言われた人たちがいるんです」
しかし、選挙を管理する担当者は、投票用紙が機械で読み込めなくても、すべて集計すると説明しています。
担当者:「投票用紙が機械に通らない場合は、この安全な箱に入れて下さい。投票用紙は、一日中きちんと保管されます」
一方、CNNは、トランプ氏が共和党の苦戦ぶりに激怒していると報道。顧問の話として、「トランプ氏が共和党候補の結果に失望し、誰かれとなく怒鳴り付けている」と伝えています。
(「グッド!モーニング」2022年11月10日放送分より)
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■西川隆行(成蹊大学法学部政治学科教授)
トランプは今回の中間選挙の最大の敗者だといってよいでしょう。共和党大勝は自分のおかげというイメージを作り上げて大統領選挙出馬を高らかに宣言するつもりだったのが、失敗に終わりました。仮にまだ決着のついていない接戦州でトランプ派の候補が敗れて共和党が上院で多数をとれないとなると、トランプが戦犯扱いされて、ひょっとすると機密文書持ち出しや連邦議会襲撃事件に関する調査委員会でトランプに不利な行動をとる共和党議員が出てくるかもしれません。2024年大統領選挙の共和党の有力候補の一人と目されているフロリダ州知事のロン・デサンティスは、かつてはミニ・トランプと呼ばれた人ですが、ハリケーン対応でバイデンと協力するなどして危機管理能力が評価され、今回の州知事選挙でも大勝しました。トランプが心穏やかでないことは、容易に想像がつきます。
■飯塚真紀子(在米ジャーナリスト)
予想されていた“赤い波”が起きませんでしたが、トランプ氏が推薦した候補者らが敗北していることから、最大の敗者はトランプ氏であるという声があがっています。例えば、トランプ氏が推薦した、激戦州であるペンシルベニア州のオズ候補が敗北しましたが、トランプ氏が他の候補者を推薦していたら、あるいは、トランプ氏が選挙に口を出さず静観していたら、共和党は議席を失わなかったのではないかという声も聞かれます。
また、トランプ氏が、投票日直前に、「15日に重大な発表をする」と2024年の大統領選出馬の可能性をにおわせたことも、共和党候補への票を遠ざけたのではないかという指摘もあります。
“赤い波”が起きなかったことで、トランプ氏の影響力が考えられていたほどは強くなく、衰えていることが証明されたのかもしれません。トランプ氏は15日の発表の延期も考慮しているとも報じられています。
一、トランプが選挙戦に対して文句を言えば言うほど、共和党との溝は深まる。
そもそも共和党員でもなかったトランプが、各地区で選挙に奔走している党の人間やスタッフに対して敬意がない。こうした振る舞いは地味に効いてくる。
アメリカは二大政党で党の存在は絶対的。たとえ現大統領でも党の意向は絶対で、確かにそこは問題だと思うが、選挙に於いて莫大な選挙資金や人員やインフラを用意できるのは党の力であることは明白で、トランプが次回選挙に出るとしても年齢や今回の中間選挙の結果を考えると、党が見限る可能性は高いと思う。
日本もだけどやはり若い人がいいな。
二、トランプは強者であること自体を源泉として、影響力を維持してきた面がある。
強者が弱者を茶化すから、支持者は自らを強者と同一視し、優越感を楽しむことができた。いったんトランプが勢いを失えば、そうした優越感を享受することは難しくなる。しぼむ時は急激に空気が抜けるのではないか。
真の活力に満ちた若いリーダーが登場してほしい。
三、何だかこの記事を読んでいると、トランプと某少年革命家の行動と発言はソックリですね。
大風呂敷を広げた様な誇張した発言。
やたらと敵対する者を言葉汚く罵る。
思うような反応が無いと荒れる。
まぁトランプは某少年とは違い、行動力はありますし資産背景もある。
比べちゃ失礼かもしれませんが。
でも基本的に感情に流されて品の無いタイプの人間である事は確か。
強く大きく出た後に票が集まらなかった時、土の養分な反応を示すかを見てみたいものです。
トランプ支持者って強いアメリカを体感させてくれそうな部分を評価してるだけに見えますよ。
トランプに夢を見せてもらいたいと言う。
一国の長としての計画性と包容力はあるのか。
挫けた後に支持者を納得させる力はあるか。
付いて行く人はガクンと減るんじゃないかな。
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米国上下院議員&州主張選挙に関する報道である。転載元テレビ朝日は左派(リベラル)系テレビ局だから、どちらかと言えば共和党より民主党支持派と思われる。ところが、見出しには「共和党」「トランプ氏」が使われ、主語が「民主党」「バイデン氏」ではない。ちまり、「反トランプ」「反共和党」といった風情の内容になっている。
つまり、米国バイデン民主党政権批判ではなく、飽くまで野党(共和党)叩きに過ぎないのだ。とりわけトランプ前大統領が憎くて堪らないらしい。なるほどトランプ氏は、左派系メディアが敵視した安倍元総理と親しかったですからね。まさに〝坊主憎けりゃ袈裟まで憎い″の俚諺のとおり。
一度落選した元大統領が再任された事例があるのか知らないが、トランプ氏は最早〝過去の人″に過ぎない。何時までもトランプ氏でもあるまい。共和党の人材不足とは思えない。ペンス前副大統領、ポンぺオ前国務長官など事欠かない。日米左派メディアが悪意を以て共和党のイメージ低下を画策している、としか思えない。〝公正な報道″の標語が泣いている。
21世紀の世界は、新興グローバリズムと伝統的ナショナリズムの鬩ぎ合いだと言えよう。
【ナショナリズム】-国家・民族・国民主義-
国家や民族の統一・独立・繁栄を目ざす思想や運動。
【グローバリズム】-汎地球主義-
国家を超えて、地球全体を一つの共同体とみる考え方。
グローバリズムは、ディアスポラ(流浪民)ユダヤ資本家の思想を母体とする。人種・民族・国籍などあらゆる属性の境界線を撤廃した究極の利益体(ゲゼルシャフト)化を目的としている。ナショナリズムは自然発生的な共同体(ゲマインシャフト)を母体とし、伝統文化を護ろうとする思想である。ナショナリズムと違ってグローバリズムは人為的に作られた集団だから、目的(利益)にそぐわなくなった場合の結束力が脆弱である。
グローバリズムを奉ずる国は極めて少数に過ぎない。国家を否定する主義主張なのだから当然だろう。強いて挙げれば、中国・露西亜が代表格である。今のところ経済関連に特化しているものの、EU(欧州連合)も同根だ。グローバリズムの根柢は、伝統文化・秩序の破戒があるから、左翼と相性がいい。「LGBT」「SDGs」などの推進派がそれである。
つまり、大勢から観ると、グローバリストはどこまでも少数派なのだ。人数では多数派に敵わないから、武力で権力を奪おうとする。政権に着けば専横(独裁)体制を固める。彼らの脳裏には「利己(エゴ)」で凝り固まっているから、一般人民がどうなろうと知ったこっちゃないわけだ。これが、プーチンや習近平の正体なのだ。
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