「日本で戦争が起きる可能性ある」自民・麻生副総裁
8/31(水) 23:26配信/テレ朝newsWEB版
自民党の第三派閥麻生派が研修会を行い、会長の麻生副総裁は台湾有事を念頭に「日本でも戦争が起きる可能性は十分にある」と指摘しました。
自民党・麻生副総裁:「少なくとも沖縄、与那国島、与論島にしても、台湾でドンパチ始まるということになったら、それらの地域も戦闘区域外とは言い切れないほど、間違いなく国内と同じ状況になる。戦争が起きる可能性は十分に考えられる」
また、ウクライナ情勢について「国連は全く機能しないという事態に陥っている。これが今、目の前に起きている国際政治の現実だ」とも述べ、安全保障政策について真剣に考えるべきだと強調しました。
麻生派の研修会は2019年以来、3年ぶりです。
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一、SNSなどを見てると、麻生氏のこの発言に対して「戦争を引き起こしたいのか!」って怒っている人が多いけど、「可能性」の話をしているのに、なぜ「願望」を語っていると解釈されるのか不思議。
天文学者が将来、隕石が地球に衝突する可能性を語っても「隕石を招き寄せるつもりか!」とはならないでしょうに。
国際情勢で絶対はありえないから、台湾有事が起こる可能性/起こらない可能性、その際に日本が戦争になる可能性/ならない可能性、あらゆる状況を想定して対処するのが行政府と立法府の仕事。
逆に「台湾有事なんて絶対にあり得ない」等と断言してる人のほうが無責任だと思う。
二、この意見は正しいと思う。
台湾で今後なにが動くのかはまだ知る由もないけれども、台湾を中心になにかが起これば麻生さんの指摘通り米軍基地がある沖縄は戦闘区域とみなされる可能性はあるし、そうなった場合ウクライナと同じように国連が機能しなくなるのは容易に想像がつきますね。
防衛費を増やして軍備増強という話がどうも先行しますがそれらに巻き込まれる恐れのある地域に住んでいる方々の避難などに関しても議論をして準備を整える必要はあると思います。
三、台湾有事が起これば間違いなく日本も巻き込まれる。
が、事はそれだけでなくその動きに呼応するようにロシアが北から圧力をかけてくる可能性が高い。場合によっては、圧力だけに終わらず即侵攻の可能性すらある。
そうなれば日本は南北2面で軍事対応が必要になり、現状の戦力ではとてもじゃないが防衛できないだろう。
麻生さんが言ってる事は至極まともな話し。国連が機能しない事はウクライナ侵攻でも明らかになった。
当事国である台湾、支援をしてくれるであろう米国。ここに英豪カナダがどう加わってくるのか・・それとも様子見なのか・・。
不確定要素が余りにも多いので、前提は日本独自で対処できるだけの戦力を持つことが急務。兵器のみでなく人材確保や訓練など時間を必要とする物が多いので、早急に対策を立てるべき。
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台湾有事なら「日本で戦争」麻生副総裁
過去最大、概算要求5兆円超も防衛費〝韓国以下〟「有事が目前に
…国民への関心を啓発すべき」世良氏
9/1(木) 17:00配信/夕刊フジWEB版
中国による軍事的覇権拡大が進むなか、自民党の麻生太郎副総裁の講演が注目を集めている。「台湾有事」が勃発した場合、沖縄などが戦争に巻き込まれる可能性が考えられると指摘し、抑止力強化の必要性を強調したのだ。現在、沖縄県知事選(11日投開票)の真っただ中だが、不思議なことに「沖縄有事」は主要争点になっていない。岸田文雄政権は国民の生命と財産を守るため「防衛力の抜本的強化」を掲げており、防衛省は2023年度予算の概算要求で過去最大となる5兆5947億円を計上した。ただ、韓国の国防予算案より少ない額に、本気度が問われそうだ。
東京・市ヶ谷にある防衛省庁舎
東京・市ヶ谷にある防衛省庁舎
「沖縄・与那国島にしても与論島にしても、台湾でドンパチ始まるということになったら、それらの地域も戦闘区域外とは言い切れないほど、間違いなく(台湾)国内と同じ状況になる。(日本でも)戦争が起きる可能性は十分に考えられる」
麻生氏は8月31日、横浜市内で3年ぶりに開かれた麻生派(志公会)夏季研修会での講演で、こう語った。
ナンシー・ペロシ米下院議長による台湾訪問(8月2~3日)に反発するかたちで、中国軍は同4~7日、台湾を取り囲むような大規模な実弾軍事演習を展開した。中国軍の艦船や軍用機が台湾海峡の中間線を繰り返し越えて台湾側に進入したほか、沖縄県・波照間島近くの日本の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイル5発を撃ち込んできた。
沖縄県・尖閣諸島の周辺海域では同31日、武装した中国海警局船3隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。138日連続となる。領海侵入も相次いでおり、「台湾有事は日本有事」という危機感が高まっている。
こうしたなか、防衛省は同日、23年度予算の概算要求を決定。過去最大の5兆5947億円を計上した。金額が未定の「事項要求」も多数盛り込む。防衛力強化の7つの柱として、スタンド・オフ防衛能力▽総合ミサイル防空能力▽無人アセット(装備品)防衛能力▽(陸海空や宇宙、サイバー空間、電磁波といった新領域を含む)領域横断作戦能力▽指揮統制・情報関連機能▽機動展開能力▽持続性・強靭(きょうじん)性―を掲げた。
長射程ミサイルによる「スタンド・オフ防衛能力」は、日本への攻撃を相手に躊躇(ちゅうちょ)させる「反撃能力」としての活用を念頭にしたもので、12式改良型の地上発射型ミサイルを早期に実用化できるよう関連経費272億円を計上。事項要求で積み増しを図るみこみだ。1500発以上整備する方向で検討しているという。
防空能力強化のため、「イージス・システム搭載艦」の整備費を初めて明記し、27年度の就役を目指す。搭載艦は、中断した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」計画の代替策で、エンジンの取得と設計を始める。基準排水量約2万トンを見込み、自衛艦で最大級となる。
中国やロシア、北朝鮮が開発を進め、現在のシステムで迎撃が困難とされる「極超音速兵器」への対処や保有に向け研究。戦闘継続力を向上させるため、ミサイルや弾薬の備蓄を増やし、生産体制を強化する。
政府は事項要求に関し、年末の予算編成までに経費を精査する。総額は最大だった22年度予算の約5兆4000億円を上回り、6兆円台半ばを視野に入れる。急速に軍備を拡張させる中国の抑止が念頭にある。
ただ、予算概算要求の5兆5947億円は、韓国国防省が8月30日に発表した国防予算案の57兆1268億ウォン(約5兆8700億円)を下回る。韓国は2000年以降、24年連続の増額となっている。
「有事の最前線」といえる沖縄では現在、県知事選が行われているが、沖縄主要メディアは争点を「米軍基地問題と沖縄経済」としている。麻生氏が警鐘を鳴らすように、「中国の脅威」や「台湾有事、沖縄有事」を警戒しなくていいのか。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「台湾政府は国防予算を14%引き上げるなど危機感が鮮明化している。日本の防衛費も、研究開発費や、自衛隊員の暮らしを支える人件費に加え、一触即発の有事に備えた『備蓄弾薬の充実』などを真剣に議論する段階にある。日本にとっても有事が目前にある可能性を国民に周知し、国防への関心を啓発すべきだろう」と指摘している。
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イ、中国は武力統一すると公言しているので、その危機は差し迫っていることは確か。つい先日も台湾を取り囲んでの軍事演習を行った。軍事演習というのは、簡単に言えば「恫喝」であり、喧嘩の一歩手前の行為。台湾は中国の軍門に素直に下ることはないので、このままいけば何らかの衝突は予想できる。
その時に、今のままでは日本が実際に力を発揮することは出来ないだろうと思われる。法的な問題、実力の問題、国民の意識、すべてに於いて足りてない。
台湾が中国の自治区になれば、次に狙われるのは沖縄、そして日本の本土。このままであれば、中国の日本自治区になるだろう。それを見越して、国内で親中的な動きも活発になっている。
ロ、麻生氏の言うことに間違いはないだろう。麻生氏への好き嫌いは別として、中国が日本を穏やかにしておいてくれる根拠などない。尖閣での行動を見れば明らかだ。因みに沖縄が最前せんになった場合、米軍や自衛隊を嫌悪する勢力は沖縄がウイグル新涯地区の様な人牧場になっても良いのか?法輪功の問題とて他人事ではない。今ある日本仏教も迫害するのが中国共産党だと自分は認識している。だからこそ今、小事に拘らず国を挙げて体制を整える必要があると思うな。日本国内でメディアや各種団体が政府与党の統一教会問題を非難しているが、それは否定しない。しかし、CCP占領下では、そんな事も出来なくなる現実的も直視する必要があるのではないか?
今の香港なぞ、かつての人気の海外旅行先の面影すら無いと思うのだが?
ハ、よく「戦力を強化すれば相手を刺激し戦争に繋がるリスクが高まる。」という論法が聞かれるが、本気でそう思っているのだろうか。
少なくとも今の日本には当てはまらない仮定だ。
香港が強引な手法で併合され、台湾がまだ現在無事なのは自前の防衛力を備えていたかどうかの違いではないのか。
少なくとも今の日本が唐突に侵攻侵略を始めると思っている国際人はいないだろう。もしいるとすれば過去の歴史に縛られ冷静な判断力を失った隣国くらいなものか。
ロシアとウクライナを見て尚、国の防衛力について調べよう知ろうともせず平和を祈って手を上げていれば他国の侵略はないと思っている人は考え直してほしい。
江戸末期にデタラメな兵器格差があったにも関わらず欧米が上陸戦を避け結果植民地化を逃れられたのは、ひとえにサムライの武力と死をも怖れぬ思想が知られていたからだ。
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同じニュースだが、左派系テレ朝と右派系夕刊フジでは採り上げ方が真逆である点に注目すべきだろう。即ち、テレ朝は「日本が戦場になる」と言ってるのは自民党だけ、それも麻生派領袖麻生副総裁のみ、と印象付けようとしている。夕刊フジはテレ朝より数倍詳しく、中国の軍拡に比し、立ち遅れた我国の国防力や国防意識を憂慮する内容になっている。
どちらが主権者たる国民(読者)の視点に立っているかは、一目瞭然であろう。唐突ながら、死生観から考察してみよう。
【死生観】-しせいかん-
(英語;view of life and death)(漢文;生死観)(韓文;사생관=生死観)
生きることと死ぬことについて、判断や行為の基盤となる考え方。
生と死に対する見方。
外国語では、概ね〝生きる″が前に来るが常識となっている。韓流・華流時代劇で強い違和感を覚えるのは、異常なまでの〝生″への執着と〝死″への恐怖がある。我ら日本人には、【生き恥を晒したくない】との観念が優先し、或る意味で〝死″を従容として受け容れる素地がある。独特な「死生観」の根柢には何があるのか、職業柄、常に〝死″を意識していたであろう「武士道」について、参考になる映像があった。
【日本武道の奥義】恐怖の超え方│北辰一刀流7代目・椎名市衛✕小名木善行
by むすび大学チャンネル
「恐怖の克服」? なるほどねえ。『葉隠聞書』によると、武士道の極意は、
・知=智慧・・・他人の話をよく聞くこと
・仁=仁愛・・・他人の望みを叶えてやること
・勇=勇気・・・歯を食いしばって我慢すること
とある。つまり、「武士道とは、死ぬ事と見つけたり」なのだ。「心頭滅却すればすれば、火もまた涼し」の言葉もある。要するに〝無我(無私・無心)″になることこそ、解脱の境地と言えよう。
【無我】
① 我欲・私心のないこと。無心であること。また、そのさま。
② 仏教語。万物に内在し常恒不変である実体などは存在しないということ。
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