岸防衛相、しつこい中露の軍事挑発に
“防衛力大幅強化”明言 「あらゆる努力を行う」
2021.11.24配信/夕刊フジWEB版
岸信夫防衛相が、中国とロシアの軍事的挑発に毅然(きぜん)とした姿勢を示した。中露の艦隊や軍用機が日本周辺に頻繁に出現していることを受け、「防衛力の大幅強化」を明言したのだ。ただ、中露は「パトロール強化」と称し、さらなる挑発行動も示唆している。岸田文雄政権の覚悟が問われそうだ。
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「わが国に対する示威行動を意図したと考えられる」
岸氏は23日、中露の動きについて、防衛省で記者団にこう語った。
中露の爆撃機計4機は19日、日本海から東シナ海を南下し、沖縄本島と宮古島の間を抜けて太平洋に出た後、再び東シナ海へ向かった。両軍機による周辺空域の共同飛行は2019年7月、昨年12月に続き3回目。
衆院選中の10月17~23日には、中露海軍の艦艇計10隻が日本をほぼ一周して威圧してきた。
相次ぐ軍事的圧力に、岸氏は「強大な軍事力を保有する両国の共同軍事行動は各国の懸念を高める。安全保障環境が一層厳しさを増している。防衛力を大幅に強化するため、あらゆる努力を行う」と言いきった。
岸氏は11月23日、訪日中のベトナムのファン・ヴァン・ザン国防相と会談した。中露について、日越で「大きな安全保障問題を共有した」とツイッターで明かしている。
ただ、中露の暴挙は続きそうだ。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と、中国の魏鳳和・国務委員兼国防相は同日、ビデオ形式で会談し、両国軍による軍事演習と合同パトロールを強化することで一致したという。
岸田政権はどう対応すべきか。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「岸防衛相が『遺憾』などと口先の抗議ではなく、『防衛力の大幅強化』という具体策を述べたことは意味がある。中露は、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み『QUAD(クアッド)』や、米国と英国、オーストラリアの安全保障の枠組み『AUKUS(オーカス)』の分断を狙っている。日本は自由主義諸国と協力するしかない」と指摘した。
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一、岸防衛大臣の「あらゆる努力を行う」中に、敵地攻撃能力増強が含まれると信じる。
だが、むやみやたらに敵地を攻撃するという意味ではない。 いつでも攻撃できるように、装備を整え訓練を尽くしておくことで、挑発に毅然と立ち向かえるという意味だ。
我国の左巻政治家(与党にも居そうだが…)やマスコミは「むやみやたらに敵地を攻撃する」と変なプロパガンダをするが、国民は信じない。
我国を護るために、政府与党において岸さんや高市さんが浮くことがないように、そして一日も早く岸田政権が終焉するように祈る。
二、防衛の質と量と力を増やさなければならない。
左翼を追放しなければならない。
左傾化した教育を正さなければならない。
三、自由主義を謳う島嶼列島国の周辺海域を
前時代的な領土拡張主義を掲げる二国が
単縦陣を並列する艦隊行動を執る事は
威嚇、の範囲を超えた宣戦布告に等しい
示威活動だろう?
日本国を舐めるんじゃないぞ
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豪首相「経済的脅迫行う国はCPTPP加盟条件満たさず」中国念頭に
2021.11.24配信/大紀元時報日本語版
オーストラリアのスコット・モリソン首相は11月22日、首都キャンベラで行われた記者会見で、中国を念頭に、貿易相手国に対して経済的脅迫を行う国は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)の加盟条件を満たしていないと強調した。
モリソン首相は、「CPTPPの加盟条件は非常に厳しい。新規申請国は(これらの条件を)満たす必要がある。他の貿易相手国を脅かしたという記録が残らないことが重要だ」と述べている。
モリソン氏はまた、この問題に関して日本の岸田文雄首相と緊密に協力していると述べた。岸田首相は、12日に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議で、CPTPPは不公正な貿易慣行や経済的強制を容認しないと警告した。
中国はオーストラリアにとって最大の貿易相手国である。昨年4月、豪政府がウイルスの発生源について独立調査を求めたことを受けて、中国政府は年間200億豪ドル(約1兆7000億円)以上に相当するオーストラリアの輸出品に対する貿易報復を開始した。
貿易制裁の対象となったのは、牛肉、大麦、石炭、綿花、銅、水産物、砂糖、木材、ワインなど、幅広いオーストラリア製品である。制裁措置としては、オーストラリア製品への高額な関税、輸入停止、通関遅延などがある。
CPTPPへの加入には、全加盟国の同意が必要である。中国政府がCPTPPへの加入申請を発表した2日後の9月18日、オーストラリアのダン・ティーハン貿易相は、中国の加盟に反対する姿勢を明確にし、中国当局にその旨を伝えた。
(邦訳編集・王君宜)
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台湾に最も友好的な国は「日本」
台湾青少年の85%=慈善団体調査
2021/11/24 17:59配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語版
(台北中央社)台湾の青少年の85%が台湾に最も友好的な国は「日本」だと考えていることが24日、青少年教育の振興を図る慈善団体「金車文教基金会」の調べで分かった。最も移り住みたい国でも日本が1位になった。
調査は先月25日から今月15日まで、全国の中高生を対象にアンケート形式で実施され、1万1555件の有効回答を得た。
台湾に最も友好的な国は、日本(85%)がトップで、2位は米国(71%)、3位は韓国(35%)だった。また経済発展の面では、88%の青少年が米国を台湾にとって最も重要な国と認識しており、日本(82%)、中国(50%)が続いた。
24日に台北市内で行われた記者会見に出席した国際社会福祉協議会中華民国総会の陳芬苓理事長は、日本以外に、女性は韓国、男性は米国に高い好感度を示していると指摘。女子生徒は韓国ドラマや韓国の流行文化に、男子生徒はプロスポーツなどの米国文化に触れる機会が多いとし、文化を商品として輸出すれば、その国のわれわれに対する好感度を高められるとの見方を示した。
(陳至中/編集:齊藤啓介)
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外国との国家間交際を一般に「外交」と呼ぶ。そもそも「外交」とは何ぞや?
【外交】-diplomacy-
①外国との交際。国際間の交渉。国家間の関係の処理。
②外部に対する働きかけ。交渉、運動、周旋など。
③他人との交わり。交際。
④銀行、会社、商店などで、外部の相手を訪問して、勧誘、交渉、受注などをすること。
または、その担当者。外交員。
どうでもよいが、自分は生保会社に勤めていた。社内で営業職員と呼ばれていた人たちは、世間では「外交員」として認識されていた。辞書④が示すとおりである。多分、広義には③なのだろう。だとすれば、国家間外交も他人との交際の延長線上で考えれば事足りる。実に簡単なことだ。その意味では三本目のニュースが参考になる。
子供は、理性が未発達の代わりに動物的直観力が鋭い。善悪・正邪よりも好き嫌いで物事を判断しがち。おのれに対して好意的な人を好み、敵対的乃至威圧的な人に対して仮にそれが親兄弟であったとしても嫌う。これが、人間である以前の動物的自己防衛本能である。
この動物的本能に照らせば、前二本のニュースにある岸防衛相とモリソン豪首相の対中共強硬発言は当然だろう。(台湾の)子供だって分ってるのに、この期に及んで中国へ秋波を送り続ける岸田首相や林芳正外相のほうがよっぽどどうかしているとしか言いようがない。つまり、危機管理能力は、(台湾の)中高生以下ということだ。
要するに、中共の意図は、我国に対し軍事的威嚇を加え、対豪貿易では禁輸措置を執ることによる「俺様(中国)に逆らうな!」とのメッセージなのだ。脅しへの対処法は屈従か反攻(「反抗」ではない)かの二択しかない。仮に屈従して一時的に問題解消したとしても、未来永劫相手が同じ手を使わない保証はない。むしろ逆で、対韓外交のように、なまじ宥和策を執ったため、益々相手を付け上がらせる結果を招来し、同じ手口で強請られ続けるようになったではないか。意に反する相手方の言動に対し、きっぱり拒絶することこそ常道なのだ。その意味で、屈従は何の問題解決にならないばかりか、却って脅迫者を付け上がらせることになると知るべし。
福沢諭吉『学問のすゝめ』に次のような行(くだり)がある。
愚民を支配するにはとても道理を以て諭すべき方便なければ、ただ威を以て畏すのみ。西洋の諺に「愚民の上に苛き政府あり」とはこのことなり。こは政府の苛きにあらず、愚民の自ら招く災なり。愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。ゆえに今わが日本国においてもこの人民ありてこの政治あるなり。仮りに人民の徳義今日よりも衰えてなお無学文盲に沈むことあらば、政府の法も今一段厳重になるべく、もしまた、人民みな学問に志して、物事の理を知り、文明の風に赴くことあらば、政府の法もなおまた寛仁大度の場合に及ぶべし。法の苛きと寛やかなるとは、ただ人民の徳不徳によりて自ずから加減あるのみ。人誰か苛政を好みて良政を悪む者あらん、誰か本国の富強を祈らざる者あらん、誰か外国の侮りを甘んずる者あらん、これすなわち人たる者の常の情なり。今の世に生まれ報国の心あらん者は、必ずしも身を苦しめ思いを焦がすほどの心配あるにあらず。ただその大切なる目当ては、この人情に基づきてまず一身の行ないを正し、厚く学に志し、博く事を知り、銘々の身分に相応すべきほどの智徳を備えて、政府はその政を施すに易く、諸民はその支配を受けて苦しみなきよう、互いにその所を得てともに全国の太平を護らんとするの一事のみ。今余輩の勧むる学問も専らこの一事を以て趣旨とせり。
小中学生期の五年半ほど大分市に住んでいた関係上、福沢諭吉は謂わば郷土の偉人なのだが、慶応とはライバル校に進学したため、滝廉太郎ほどの親近感はない。本書を読んだのも比較的最近のことである。この行の要旨は、秋の政府は国民の教養品性に比例する、ということ。無教養で品性下劣な愚民が苛烈な政府を産み、良民が寛容な政府を招来するという教訓である。この説を採るなら、我が誇るべき国民性も人知れず劣化し、西部邁じゃないけれど、〝劣等国民″に成り下がったのかもしれない。おゝ、やだやだ。
《追伸》
辞書上の「学問」とは〝学び習うこと″、何のことはない「学習」と同じ意味になる。ただ、「学問」の字面に着目すると〝問いに学ぶ″とも受け取れる。つまり、疑問を抱いて「考える」ことが「学問」の出発点なのかもしれない。パスカル曰く『人間は考える葦である』に納得。福沢諭吉の謂わんとするところも、単なる知識の習得ではなく、失敗・敗北等の苦い経験を無にしないためにも〝常に思考力を鍛えよ″だと愚考している。
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