実は成果ゼロの「安倍外交」
韓国との関係悪化に“3つの失敗”
12/19(木) 6:34配信 FLASH
外交関係の予定が目白押しの、安倍晋三内閣総理大臣(65)。目玉は、12月23日~25日の訪中だ。日中韓首脳会談への出席が目的だが、中国の習近平国家主席、韓国の文在寅大統領との個別会談も調整中。
また現地の治安情勢悪化で延期されたものの、インドのモディ首相との会談も予定しており、イランのロウハニ大統領の来日や、2020年1月中旬には自身の中東訪問も控えている。
「桜を見る会」をめぐる問題が紛糾するなか、“得意” の外交で、失地回復を狙っているのだろうが、じつはこれまで、安倍外交は成果らしい成果を挙げていない。
今回は、韓国との外交がうまくいっていない理由を、地域エコノミストの藻谷浩介氏に解説してもらった。
「安倍外交は、『外交も商売も、感情を計算に入れてはいけない』という原則を忘れている印象を受けます。それが、失敗の理由でもあると思います。
失敗の第1の理由は、『組むべき相手を間違っていること』です。国と国との関係について見たとき、常識的に考えて、日本は韓国と仲よくやっていくしかない。
日本と国境を接している国は、アメリカ、フィリピン、ロシア、中国、台湾、北朝鮮、そして韓国です。アメリカは遠すぎるので、このなかで、『中国に対抗するために戦略的パートナー』になるとしたら、韓国以外にありません。
民主主義の国同士、価値観もそれほど違わない。『日本と韓国が喧嘩して、いちばん得をするのは、中国だ』ということを忘れてはいけないのです。
第2に、お金の話です。去年、日本は韓国から1兆9000億円の黒字を稼いでいる。その4分の1は観光黒字、残りは貿易と金利です。韓国の人が日本に遊びに来てくれているのと、日本の部品を買ってくれているので、黒字になっていたわけです。
安倍政権は、『ホワイト国からの除外』など、それを根こそぎなくすような荒業をやってしまった。仮に、中国が日本政府を操れるとしたら、同じことをさせてきたと思います。そのくらい、中国の利にしかなっていない。
3つめに言いたいのは、『外交を国内ネトウヨのご機嫌取りの材料にしてはいけない』ということです。
たしかに彼らは、『韓国を懲らしめることができて、スッキリした』と喜んで、首相のますます固い支持基盤になったでしょう。これは、アメリカの圧力で靖国参拝ができなかったことの失点を、『韓国をやっつけて取り返す』ということをしているにすぎません。
首相個人の権力維持のために国益を犠牲にし、実際には中国の思うつぼに、はまっているのです」
安倍外交の行く手には、国内も国外も火種がくすぶっている。こんなことで大丈夫?
週刊FLASH 2019年12月31日号
コメント総数;294
イ.
関係悪化は全く問題無いと思う。日本は我慢の限界を超えたのだからね。速やかに断交をするべきです。
ロ.
これほど見当外れな記事も珍しい。戦後で 日本が自分の立場で外交したのは初めてだ。 勿論 米国への遠慮は常にあるが それを無くすには 日本も核武装して 自主防衛を出来るようにするしかない。
ハ.
確かに安倍外交は大失敗です。いまだに何一つ制裁も与えず、根気強く是正を促し、未来志向といいつつ何年も好き勝手やらせたまま、丁寧な無視などと甘い態度を続けるなんて、アホとしかいいようがない。
ほかの国ならもう制裁合戦でいつ戦争になってもおかしくないレベルですよ。
解説者藻谷浩介氏のことは全く知らないが、”地域エコノミスト”と称するからには経済専門家の一人なのだろう。しかし、言っちゃ悪いけど、コメント「ロ」が指摘するとおりの大的外れな解説である。素人と思しき各コメントのほうがまともに映るほど酷い。
1.組むべき相手を間違っている→韓国と組むべき(それでも台湾無視なのがポイント)
2.お金の話→金儲けができる韓国を手放すな(究極の拝金主義)
3.外交を国内ネトウヨのご機嫌取りの材料にしてはいけない→サヨクに従え
という言外の主張が透けて見える。まぁ写真週刊誌『FLASH』の発行元光文社は、サヨク系でしょうからね。当然と言えば当然の「記事」なのかも。彼国と違って我国は『言論の自由』が保障されてますからね、批判はすれど非難せず、ってとこかな。
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