韓国の航空会社「日韓関係悪化で減便」のウソ
原因は文政権の失策による「ウォン安」
日本はシンガポールなど「上客」獲得の好機
8/24(土) 16:56配信/夕刊フジ【有本香の以読制毒】
昨日の夕刊フジでも報じられたが、大韓航空をはじめとする韓国の航空会社が、日本便の減便や休止を発表した。これを日本のマスメディアがそろって「日韓関係悪化の悪影響」と大騒ぎで伝えている。
これに追随するかのように、与党・自民党の衆院議員も、自身のSNSで必死の呼びかけをした。
「民間交流、青少年交流に影響が出ないよう努力を続けています。来なくていい!と威勢良くいう方もいますが観光に深刻な影響が出ます。裾野の広い産業です。(略)この厳しい時期の韓国人観光客の皆さんにはぜひ温かいおもてなしを。お願いします」(武井俊輔衆院議員=宮崎1区=のツイート)
確かに、ネット上には「もう来なくていい」という声も多い。そのなかにも温度差はあり、韓国の「反日」行為にうんざりしている人、急増する外国人旅行者を迷惑だと実感している人、観光関連の職に就いていて問題に直面している人など、さまざまだ。
だが、武井議員のツイートはそうした国民の声は二の次で、韓国人客を大事にせよとの考えのようにも読める。
筆者は一連の報道自体に大いに疑問を感じている。なぜなら、今回の減便・休止は、軒並み経営難に陥っている韓国の航空会社の生き残りの一策に過ぎないというのが真相だからだ。
1週間前の14日、韓国の二大航空会社、大韓航空とアシアナ航空の4-6月期業績が発表されると、韓国財界に激震が走った。両社とも予想を大きく下回る1000億ウォン(約88億円)台の営業赤字を出したためだ。年間で数千億ウォンの赤字となる恐れもある。ほかに格安航空会社(LCC)含めても、韓国の航空会社8社すべてが同期赤字だ。まさに惨憺たる現状である。
韓国の航空業界を奈落の底に落とした、最大の要因は「日本」ではない。文在寅政権が推し進めた最低賃金引き上げや、失策による「ウォン安」のせいだ。そこへ香港のデモや、中国経済停滞による新規路線就航中止があり、さらに自国内での馬鹿げた不買運動による日本旅行キャンセル騒ぎまで重なったのだ。
これらの事情を一切伏せて「減便は日韓関係悪化のせい」のように伝えるわが国のマスメディアは、一体、誰の思惑に沿って仕事をしているのか。
そもそも、観光産業は天候や地域情勢の変化、景気に大きく左右される弱々しい産業だ。それを「裾野の広い産業」といい、地元の頼みの綱として良と捉える議員の見識も疑う。
せっかくなので、武井議員に今後の参考としていただきたいデータをお知らせしよう。
日本政府観光局(JNTO)が21日、7月の訪日外国人客数を発表した。訪日客数全体は5・6%増えて約299万人。10カ月連続の増加だ。ただし、韓国からの旅行者は前年同月比7・6%減の約56万人だった。
しかし、嘆くことはない。韓国人旅行者は世界からの旅行者のなかで最も財布のヒモが固いのだ。昨年の消費金額データを見ても、韓国人の消費額は全平均額の6割ほど。武井議員の地元、宮崎県でも最も高い米国人とでは2倍以上の開きがあり、台湾、香港、タイの人たちにも及ばない。
ちなみに、シンガポールの富裕層には、一人60万円の日南ツアーが好評だとも聞く。
武井議員、韓国人客減ぐらいで焦り召さるな。むしろこれを、宮崎に大金を落としてくれる「上客」獲得の好機としようではありませんか。
有村さんの記事は21日付の《機知に富んだ韓国ネタ》でもご紹介したが、すっかりファンになってしまった。センスに満ちた痛快な文面といい、一般国民(被支配層)レベルの客観的視点といい、真のジャーナリスト魂と褒め称えたい。当然個人としての思想信条はあるにせよ、左右どちらの政治バイアスも感じさせない無色透明な書き方に好感が持てる。
ところで、我々日本人が韓国と向き合う場合、「同じ西側の国」「日米韓同盟国」「自由や民主主義の価値観を共有」=「味方(少なくとも「敵」ではない)」という前提で観てはいまいか。しかし、日本国旅券(パスポート)では唯一「自由」に渡航できない北朝鮮と根は同じ民族である。「外見(国家形態)」に騙されてはいけない。
「慰安婦問題」にせよ、「募集工(徴用工)問題」にせよ、我らは日韓併合期の歴史認識の相異という視点でしか捉えないが、それほど高尚(?)な国家間軋轢ではないと思う。というのも、「大韓民国」という国家の出自や『反日種族主義』の著者が告発する”嘘吐き天国””物質(=拝金)主義の蔓延”が韓国社会の実相だとすれば、ヤクザ紛いの「ゆすり」「たかり」と大差ないレベルで考えるほうが、意外と謎が解き易い。著書では、これらの問題を「嘘・捏造」「無知」「誤解」などに起因すると結論付けているらしい。
否、そうではあるまい。「バカ正直」「クソ真面目」は、我らにとって或る種の誉め言葉でもある。けれども、あちらへ行けば、騙されるほうが悪い、になってしまう。文字通り”正直者がバカをみる”わけ。「慰安婦」も「徴用工」も、日本からカネをゆすり取る口実に過ぎず、元々でっち上げ(捏造)だから事実かどうかはどうでもよいのだ。論より証拠、ゆすり取ったカネは被害者たる当の「元慰安婦」には殆ど渡らず、中間搾取(併合時代の朝鮮人業者とそっくり)されているのが実情とか。もう一つ、慰安婦問題は、国辱的ライダイハン事件から世界の目を誤魔化すための”カード”だったのかもしれない。ベトナム戦争時、敵は「北(ベトナム)」であるにも拘わらず、本来護るべき南ベトナムの民百姓娘を強制的に慰安婦にしたり強姦したり、村人を手あたり次第虐殺したのは、他ならぬ韓国軍兵士共なのだから、ゆすり先(日本)に広く知れ渡ったら都合が悪かろう。”盗人猛々しい”とは、宣った張本人の文在寅韓国国家元首にこそふさわしい。
コメント