人気時代劇シリーズの頂点(第1位)に立つ『必殺シリーズ』(朝日放送;昭和47年)だが、おのれの好みでないこともあって採り上げてなかったように思う。キャストや設定はシリーズ毎に異なるものの、概ね“殺し屋”を主人公とする裏稼業・裏社会が舞台になっている。
シリーズ(連続物)全作品
01.★必殺仕掛人(全33話;昭和47年)
02.★必殺仕置人(全26話;昭和48年)
03.★助け人走る(全36話;昭和48年)
04.★暗闇仕留人(全27話;昭和49年)
05.★必殺必中仕事屋稼業(全26話;昭和50年)
06.★必殺仕置屋稼業(全28話;昭和50年)
07.★必殺仕業人(全28話;昭和51年)
08.必殺からくり人(全13話;昭和51年)
09.必殺からくり人血風編(全11話;昭和51年)
1.★新必殺仕置人(全41話;昭和52年)
11.★新必殺からくり人(全13話;昭和52年)
12.★江戸プロフェッショナル必殺商売人(全26話;昭和53年)
13.★必殺からくり人・富嶽百景殺し旅(全14話;昭和53年)
14.翔べ!必殺うらごろし(全23話;昭和53年)
15.★必殺仕事人(全84話;昭和54年)
16.必殺仕舞人(全13話;昭和56年)
17.新必殺仕事人(全55話;昭和56年)
18.新必殺仕舞人(全13話;昭和57年)
19.必殺仕事人Ⅲ(全38話;昭和57年)
20.必殺渡し人(全13話;昭和58年)
21.必殺仕事人Ⅳ(全43話;昭和58年)
22.必殺仕切人(全18話;昭和59年)
23.★必殺仕事人Ⅴ(全26話;昭和60年)
24.必殺橋掛人(全13話;昭和60年)
25.必殺仕事人Ⅴ・激闘編(全33話;昭和60年)
26.必殺まっしぐら(全12話;昭和61年)
27.必殺仕事人Ⅴ・旋風編(全14話;昭和61年)
28.必殺仕事人Ⅴ・風雲竜虎編(全19話;昭和62年)
29.必殺剣劇人(全8話;昭和62年)
30.必殺仕事人・激突!(全21話;平成3年)
31.必殺仕事人2009(全22話;平成21年)
註)タイトル前の★印は保有作品
こうして見ると連続物だけで31作もあるんですね。これに単発スペシャル版を併せると夥しい数になる。さすがは人気ナンバーワン時代劇だけのことはある。けれども、リアルタイムで視たのは「1」と「2」だけ。ひょっとして「3」も垣間見ていたかもしれない。これまでにない画期的な時代劇との触れ込みに釣られて視ていたわけ。同時期の『木枯し紋次郎』(フジテレ;昭和47年)と同様、西部劇風のクールな展開は、義理人情が絡んだウェットな伝統的時代劇とは明らかに異なるニューウェーブである。だが、後年の作品と比較して視ると、初期の頃はまだ伝統的時代劇の体裁を保っているように映る。後年になるほど、「殺し技」の新機軸のみに精力を注ぐかのように成り下がり、より西洋的かつ現代的な作風となって行く。今日的な意味での新風を吹き込んだ時代劇シリーズであるが、私奴の好みではない。
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