熊本・大分両県一帯が大規模群発地震に襲われて大変な事態になっているらしい。今にして思えば、阿蘇山噴火が予兆だったのかも。福岡・大分在住(生後-昭和37年7月)時分は、大きな地震に遭遇した記憶がないものの、肥後(熊本)は別名『火の国』と昔から呼ばれてきただけに、もともと地震の多い土地柄かも知れない。
地震のニュースに接して、高校生時分に視た『噴煙』(フジTV;昭和39年)というドラマのことが急に脳裏を過ぎった。もう半世紀(50年)以上も前に一度視たきりなので、阿蘇山噴煙の映像で始まるオープニング場面しか想い出せない。それほど頼りない記憶でありながら、なにゆゑ番組名だけはしっかり憶えていたのか。北島マヤさんのご尊顔を初めて拝し奉ったのがこれだったからなのですよ。
この女優さん、いわゆる“青春シリーズ”(日テレ)の第1作『青春とはなんだ』(昭和40年)と第2作『これが青春だ』(昭和41年)に女生徒役で出演していて、これが代表作ではないのかな。どうでもいいけど、岡田可愛、豊浦美子、土田早苗、水沢有美、松本めぐみ、柏木由紀子ら女生徒役全員が自分とほぼ同世代であり、叶わぬながらも憧れのマトでしたねぇ。そんなキャピキャピのアイドル系現代娘たちに交じった北島マヤさんの場合、何処にでも居そうな普通の女の子といった存在感のなさが、逆に強い記憶となって焼き付いているのだから不思議である。そんなわけで、ネット上を捜し回った挙げ句の果ては、映像はおろか写真すら見つかりませんでした。悪しからず。
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ところで今月より、CS218東映チャンネル(有料)にて、TV映画『風小僧』(RKB毎日;昭和33年)の再放送が始まった。但し、全52話の30分番組だったTV版と異なり、全25話に再編集された劇場公開用フィルムなのだとか。従って、小学五年生時分にリアルタイムで視た当時とはやや違った印象を受けてしまう。
当時(昭和33年)は大分市在住だった。ネット情報によると、意外やOBS(大分放送)のテレビ開局は昭和34年10月とある。ところが皇太子(今上陛下)御成婚(昭和34年4月10日)のテレビ中継は、間違いなく自宅で視た。つまり、OBSが開局する以前から我家にテレビが在ったというわけ。もちろん、TBS系(+NTV、CX、NET)のOBSで『風小僧』を視たのではなく、近距離用アンテナゆゑに電波が心細い福岡のRKB毎日放送で知っているのですよ。
『風小僧』-第1部・第2部の“さわり”
おぉ、懐かしい。第1部と第2部とでは主題歌が違うのですね。でも、両方とも聴き憶えがあるということは、砂嵐状態の画面を辛抱強く視ていたのですね。第1部の主役は目黒ユウキ(目黒祐樹)なのだが、どういうわけか目方誠(後の歌手美樹克彦)だとばかり長年記憶違いしていた。このドラマ、元々は北村寿夫原作『紅孔雀』から派生した作品である。それにしても、後年の姿を知ってるだけに、目黒祐樹といい山城新伍といい、みなさん若いですなぁ。
【追伸】
つひに発見!北島マヤさんの映像(写真)
『煙の王様』(TBS;昭和37年)より主題曲
写真がぼやけてアレだけど、最後の“犬を抱いた少女(当時14歳の中学二年生)”がそう。
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