凡そ二週間ほど更新を怠けた。別に意欲が失せたわけでなく、三月に買い換えたばかりのパソコン(EPSON MR7300)が突然、起動しなくなってしまったのですよ。何せ理数系学科が赤点だらけだった身ゆゑ、何がどうなったのかさっぱり解らない。健康(?)な旅行用ノートPC(Panasonic LX3)を使って対処法を模索してみたら、データ用500G内蔵HDD(SeaGate ST350062)二機中一機がお逝きなされていることが判明。その摘出手術を施したところ、元通りに回復した次第。
EPSONデスクトップPCは現用機で三代目だが、データ用内蔵HDDをケチって初代のものから流用してきた。導入してかれこれ6年以上経つし、最近は放送録画編集にコキ使ったので、愈愈寿命が尽きたのだろう。手厚く葬って差し上げましょう。
さて、本日は《こどもの日》。それに因んでCS放送【時代劇専門チャンネル】では、『まんが日本昔ばなし』を連続放送していた。もちろん、録画してありますですよ、未だ視てないけど。ウィキペディアに拠ると、制作されたのが1975年(昭和50年)~1994年(平成6年)、とある。すると、子供時分に視た記憶は錯覚だったことになる。
当初、関東10チャンネル(NET系)で放映されていたことは知らないが、6チャンネル(TBS系)土曜午後七時からの放送だったのは憶えている。昭和50年と言えば既に27歳の大人だったわけで、なにゆゑ《子供番組》を視ていたのか、自分でも理解に苦しむ。
まぁ、会社では未だぺぇぺぇの駆け出し社員だったから、日夜コキ使われて草臥れていたのかもしれない。それに、翌日が日曜で会社が休みという“サタディナイト”の安心感も手伝って、主題歌がとても耳に心地よかった。
『まんが日本昔ばなし』主題歌 by 花頭巾
フルコーラスで聴くのは今回初めて。童謡・唱歌・歌謡曲の既存概念をはみ出ているし、かといってポップス・ロック・ジャズ等の洋楽でもない。つまり、当時流行った“ニューミュージック”と言えるのではなかろうか。例えば、『神田川』(昭和48年;南こうせつとかぐや姫)などと近似性が見られる気がする。
ただ、“J-Pops”と呼ばれる今時の流行歌とは、似て非なるところに注意したい。言葉尻を捉えるようだが、“ポップス”は欧米発祥の“ポピュラー(大衆)音楽”に括られる。したがって、文化的には【欧米文化】の亜流に過ぎない。対する“ニューミュージック(新音楽)”は、当時の洋楽を含む既存概念では括れなくて生まれた“造語”であり、【欧米文化】とは一線を画す日本独自の“音楽ジャンル”である。となれば、【日本文化】の一つと言って差し支えあるまい。
ね、上記主題歌を一聴すればお解りでしょう? 童謡・唱歌・歌謡曲には括れないと言っても、それらの伝統的手法がちゃっかり採り入れてあることが。やっぱり、欧米発祥曲とはまるで異なる純和風曲ですな。
どうでもいいけど、題名に「アニメ」でなく「まんが」を枕詞にするなんて、【純和風】に拘っているようで「国粋主義者」としては、思わずニンマリしてしまった。昭和50年当時も“アメポチ(米国礼賛追随者)”が蔓延っていたが、制作に関わった川内康範、北原じゅんら戦中組は、まだまだ日本人としての「民族の誇り」を失ってなかったのでしょうね。
コメント