横道に逸れたついでというわけでもないが、日本のリート(歌曲)で『浜辺の歌』と並ぶ愛聴曲の『初恋』を採り上げよう。
☆ 初恋 by 村下孝蔵(昭和58年)
ネット検索すると、これ(↑)が真っ先に出てきてしまうけど、違うんですよね。書きたいのは、石川啄木『一握の砂』から歌詞を採って、越谷達之助が作った曲のほう。したがって、シューベルト『冬の旅』のような、かなり悲愴な曲調になっている。
☆ 鮫島有美子の『初恋』
☆ 森麻季の『初恋』
☆ 三宮美穂の『初恋』
☆ 宮本智子の『初恋』
☆ 小山明子の『初恋』
ご覧のように、どういうわけか女声で歌われることが多いが、どうも今ひとつピンとこない。『浜辺の歌』とは逆に、こちらは男声向きの歌だと思う。
☆ 志摩大喜の『初恋』
☆ 井原義則の『初恋』
☆ ベー・チェチョルの『初恋』
☆ 演唱者不明の『初恋』
☆ 真正襄の『初恋』
う~む、どれも感情移入しすぎて“過ぎたるは及ばざるがごとし”だなぁ。自分はビクター唱歌全集に入っていたバリトン独唱盤(歌手名は忘れた)を愛聴している。名利にとらわれない枯淡の歌いぶりが素晴らしい。
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