女性歌手篇の掉尾を飾るはจุฑามาศ อิสสรานุกฤต(チュタマ・イッサラヌクリット)、พุ่มพวง ดวงจันทร์(プムプァン・ドゥァンチャン)、สุนารี ราชสีมา(スナリー・ラチャシマ)のお三方。
チュタマーさんについては、忘失せしタイポップスのCDでこのカセットアルバム('88年)から既に二曲採り上げたし、YouTubeには別の二曲をアップしてある。そして、'80年代タイポップスを語る際には何かと引き合いに出してきた。
既出の情報ながら'84年~'87年には、ปุยฝ้าย(ぷいふぁい;真綿)という、タイで初めての女性三人バンドを組んでいたとか。他の二人は、อัจฉรพรรณี หาญณรงค์(アチョンパニー・ハーンナルン)とอาริดา ปัจฉิมาภิรมย์ (アリダー・パッチマピロム)。なお、当時のアルバムアーティスト名に個人名はなく、รวมดาว (るあむだう;群星'84~'85年)とかนพเก้า(のっぱがーう;九つの宝石'85~'87年)といったグループ名で呼ばれていたらしい。解散後の翌年に出たこのカセットが、チュタマーさんの最初にして最後のソロアルバムということになる。
同じ曲ばかりでは能がないので初出の曲を。
B-2.อย่าหวั่นใจ(心配しないで) by จุฑามาศ อิสสรานุกฤต
故プムプァンさんは言わずと知れた“ルークトゥンの女王”。しかし、そうと知ったのは近年になってからのこと。このカセットテープを買ったのも、「最新流行曲は?」とタイ語会話本を指さして露店の小母ちゃんに尋ねたらこれを勧められたからで、好みに合わなかったらしく長らく放置してあった。当該人が未だご存命(亡くなる三年前)だった頃の話である。すなはち、27歳時の歌声がこのアルバムに封入されていることになる。
YouTubeで聴いてみましょう。
A-4.สองฝั่งโขง by พุ่มพวง ดวงจันทร์
タイとラオスの友好関係を歌にした曲です。でも日本人だったら、《上を向いて歩こう》をカヴァーしたこちら(↓)に関心が向くのでは?
B-3.สวัสดีญี่ปุ่น(こんにちは日本) by พุ่มพวง ดวงจันทร์
スナリーさんの場合、プムプァンさんのカセットと同時購入だったように思う。件の小母ちゃんは、ルークトゥン大好き人間だったのかな。タイ語版ウィキペディアによると、仏暦2511年(1968年;昭和43年)3月16日生まれ。カセットテープの版権が2531年('88年)とあり、ちょうど20歳時のアルバムになる。あどけないジャケット写真からしてデビューアルバムとばかり思い込んでいたが、歌謡界入りは15歳だった2526年('83年)だとか。
これまた自分がアップした動画ですみません。映像は2002年の映画《モンプレーンルークトゥンFM》より。ゆゑに、音源のカセットテープとの間には14年の年代的なズレ(?)があることをお含み置きください。
A-2.ถึงเวลาจะบอกรัก by สุนารี ราชสีมา
冒頭曲も聴いてみますか。
A-1.รักเดียวใจเดียว by สุนารี ราชสีมา
あれっ? どこかで聴いたことがあるような・・・。それもそのはず、謎のバンド?โอเวชั่น(Ovation)で記事にした仏暦2531年('88年)アルバムの第8曲とは異名同曲でした。
8.รอวันเธอกลับ by ดอน รอวันเธอกลับ
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