今回は追加購入分タイの音楽メディア評の第二回目です。
นิธิทัศน์ ดีที่สุดแห่งปี 2532 - CD番号NA04015
買ったのはCD(画像はVCD盤)で映像はないが、仏暦2532年(平成元年)は、私奴が初めてタイを訪れた年に当たる。
思い起こせば、バリバリの現役だった頃で、職場への配慮から5月のゴールデンウィークにしか休暇が取れず、高い旅行費用を払わされたのでした。ところが、最も蒸し暑い時期とあって日中は外出する気になれず、観光そっちのけで夜な夜な良からぬ場所へ通ったものである。暑さに閉口してベストシーズンをガイドに問うと、即座に「12月!」と返されたため、同年12月に再訪。職場の大顰蹙を買ってしまった。まあ、音楽評とは関係ない私的な話題など興味ないでしょうから、本旨に戻しましょう。
マイナーレーベルとはいえ、初訪タイしかも二度も訪れた記念すべき年のヒット曲集だから、聴き憶えのある曲を期待したがそんなものはなかった。またまたヌカ喜びで、がっかり。それでも、レコードを賞味期限のない「音の缶詰」とするなら、後年の再録音でない限り、音曲に内包された1989年当時の流行(ファッション)を寸分狂わず伝えていることだけは疑う余地がなかろう。
例によってiPodで聴くためiTunesに取り込んだら、文字化けすることもなく、すんなりインポートできた。ただ、VariousArtistのままじゃカッコ悪いので、ジャケットのリストを参照しながら入力し直しましたけどね。それで気づいたけど、リストにあるのは歌手名ではなく、アルバム名なのですよ。おお、なんだかややこしい。それにiTunesにおけるジャンルが、ลูกทุ่งでなくPOPと表示されます。どこがどう違うのかさっぱりわからない。
幾曲か聴いてみましょう。
2.ดำดีดูดี by ฟอร์เอฟเวอร์(Forever)
買ったのはCDで映像がないけど、音源は同じみたいです。これはもうアメリカンポップスの模倣かカヴァー曲そのものでしょう。
4.เห็นใจกันหน่อย by ดิ อินโนเซ้นท์(The Innocent)
好きですねえ、この曲。同じボーカリストによる再録音盤もあるが、すっかりオッサン声になってて興ざめする。
8.เอาความรักฉันคืนมา by ก้อย พรพิมล(コイ・ポンピモン)
9.เอาความรักเธอคืนไป by ดอน สอนระเบียบ(ドン・ソンラビー)
第8・9曲は、お得意の相聞歌仕立てになっているんですね。単なるコミカルソングで曲自体はたいしたことないけど、やはり映像があると歌手のご尊顔が拝めていいなあ。
10.ทางรักสีดำ by ดอน สอนระเบียบ(ドン・ソンラビー)
これが第9曲と同じ歌手が歌っているのかと疑問に思うほど百八十度違う曲調ですね。
12.น้ำตาฝน by แจ้ ดนุพล(J ダヌポン)
「涙雨」という曲名からして、これはもう日本のムード歌謡ですな。あるいは実際、日本曲のカヴァーかもしれないけど、俄には該当曲が思い当たらない。
13.สวรรค์เบี่ยง by แซม(サム)
知ってるような知らないような曲だと思ったら、なあ~んだ同名TVドラマ主題歌だったのか。ひょっとして、タイ語を解せぬクセして視るとはなしに視てたのかもしれません。曲(ドラマ)名สวรรค์เบี่ยง(さわん・びーん)を辞書引いたら「迫害天国」だって。ひぇ~。
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