買った音樂メディアの批評を始めましょう。今回は最新ヒット曲を外して、1980年代からひと昔前の2000年代初頭頃までの懐メロ(と言ったら言い過ぎか)を中心に集めてみました。どうしてかというと、私の好きな田舎風でタイらしい曲が年毎に減ってきて、西洋趣味の都会風な若者受けする歌ばかりになって、ローカル色が消えてゆく傾向にあるからです。これもアメリカ主導のグローバルスタンダード(世界標準)化の弊害でしょうか。
音楽評の初めはMP3オーディオから。4枚買いました。3枚がแอร์ สุชาวดี(エー・スチャワディ)さん目当てに買ったSUREレーベル、残りの1枚は大勢の歌手写真に惹かれて買ったRSiamの寄せ集め盤。
未だ左ジャケット写真の“Pleng Dank Mue Tue”(SURE;2009年発売)しか聴いてませんが、買ってよかったという充実した内容。1枚79฿(定価99฿)だから、200円そこそこの超激安商品ですよ。お目当てのエーさんは、デビュー曲1曲しか入ってないものの、SURE社を代表するフォン・タナスントン、モンシッド・カムソーイ、チャイヨー・タナワットらをはじめ、総勢14人の歌手が登場する。と言ってもフォンさんの歌が半分以上を占めています。
フォンさんについては、曲の巡り合わせがよくなかったのか、KaraokeDVDを所有しているものの、美人歌手という以外に関心がなかった。しかし、映像なしのMP3に耳を傾けて聴いてみると、佳いじゃありませんか。ということで、このアルバムの中の一曲をYouTubeからどうぞ。
☆หนึ่งกำลังใจ (精神力随一)2003年-ฝน ธนสุนทร (フォン・タナスントン)
好きですねえ、この歌。鼓(クロンケーク)と笙(ケーン)の民族楽器入りだし、歌い出しを聴いただけでドキドキワクワクしてくる。甘すぎず感傷的すぎずの中庸を得たメロディラインも曲名もいいが、心地よいテンポとリズムが何より素晴らしい。音域もフォンさんにピッタリ合っていて、言うこと無しの100点満点。28歳の時の歌声です。今年7月で38歳を迎える美人歌手も、さすがの美貌にそろそろ翳りが見え始めましたね。眼(映像や画像)よりも耳でじっくり聴くべき歌でしょう。
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