《 第49話 》 「裏切者・・・」
【 あらすじ 】 田坂はすべてを話そうとするが、どくろ仮面から電話が。どくろ仮面は田坂を脅し、電話を切った田坂を拳銃が狙う。狙った男は祝に捕えられ、田坂は自分がどくろ一味だったと告白する。そして部屋には月光仮面からの手紙が残されていた。
第48話からの続き。
月光 「ということは、どくろ一味ではあるが、どくろ仮面ではないと言うことだね。」
田坂 「いや、そのどちらでもない。」
五郎八 「おい、神妙にしろ。」
月光 「五郎八君は黙って居給え。田坂さん、自分を悔い改めるには、勇気が必要ですよ。しかし、それが正しいと思ったら、敢然としてやり遂げるのが男でしょ。さ、勇気を出して、我々と手を組んで、世の中のためになる道へ進んでいってくれ給え。」
田坂 「実は・・・。」
その時、どくろ仮面から電話が入る。
どくろ(電) 「おい、お前はとうとう仲間を裏切ろうとしているな。」
田坂(電) 「違います、違います。」
どくろ(電) 「黙れっ。貴様は月光仮面に脅かされて、これから何を喋ろうとしているか、何もかもわかっているのだ。ただし、喋ればどうなるか。ゐひひひ。ピストルの弾丸に気をつけたほうがいいぞお。」
田坂を狙って二発の銃声。
月光 「五郎八、田坂さんを廊下へ逃がせ。」 狙撃犯を追い外へ。
五郎八 「あら? 敵はどうやら逃げたらしいですよ。」
田坂 「いや、油断はならない。どくろ仮面の目は何処にでも光っているんだ。」
五郎八 「じゃあ、田坂さんはやっぱり・・・。」
田坂 「申しわけない。こうなれば、月光仮面に全てを話して・・・。うん、僕は彼らの一味だったんだ。」
祝が田坂を狙撃した黒覆面の男を捕まえてくる。
田坂 「祝君、いつの間にその男を・・・。」
祝 「あは。全ては月光仮面の手助けがあればこそですよ。」 黒覆面に 「さ、その暑苦しいマスクを取り給え。」
田坂 マスクを外した男に 「№50だね。」
№50 田坂に 「裏切り者っ。」
祝 №50に 「待ち給え。君も何れはどくろ仮面に裏切られるのだ。」
田坂 「アダラ・カーン、ユリ、それに、この僕を見給え。」
五郎八 「そうだ、気をつけたほうがいいぞ。これは月光仮面の言葉だ。」
田坂 「あっ、そう言えば、月光仮面の姿が見えない。」
祝 「いや、その代わりに、あれを見給え。」
月光仮面の貼り紙;
田坂氏よ、どうせ死ぬのなら、正義のために死のう !!
BGMには「月光仮面の歌」
1 月の光を 背にうけて
仮面にかくした この心
風が吹くなら 吹くがよい
雨が降るなら 降るがよい
愛と正義の 為ならば
何で惜しかろ この命
我が名は月光 月光仮面
2 辛いだろうが 今しばし
待てば幸福 やってくる
まずしい人よ 呼ぶがよい
悲しい人も 呼ぶがよい
心正しき ものの為
月よりの使者 ここにあり
我が名は月光 月光仮面
堪りませんね、この「演出」。田坂、№50と、こうして国際スパイ団の一角が落城し、あとは雪崩をうちはじめます。
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