■ 第二十一課 明治二十七八年戰役(一)
明治二十七年ニ、朝鮮ニ騒動ノ起ッタ時、清國ハ朝鮮ヲ自分ノ屬國ダト言ッテ、勝手ニ兵ヲ朝鮮ニ送リマシタ。又、清國ノ軍艦ハ、豐島沖デ、我ガ軍艦カラモ發砲シテ、之ヲ打破リマシタ。ソコデ我ガ國ハ清國ノ無禮ヲ責メテ、遂ニコレト戰爭スルコトニナリマシタ。
我ガ陸軍ハ、初メ成歡デ、次ニ平壤デ、サンザンニ清國ノ大兵ヲ打破リマシタ。ソウシテ段々北エ進ミ、鴨緑江ヲ渡ッテ、滿洲地方エ攻メ入リマシタ。
又、我ガ海軍ハ、平壤ノ戰ガアッテカラ二日目ニ、黄海デ大イニ敵ノ海軍ヲ破ッテ、其ノ軍艦ヲ打沈メタリ、燒イタリシマシタ。
・ 練 習
一、我ガ國ガ清國ト戰爭スルヨウニナッタワケヲオ話シナサイ。
ニ、我ガ陸海軍ハドコデ勝チマシタカ。
三、「勝手ニ」「サンザンニ」ヲ用イテ、二ツノ短文ヲオ作リナサイ。
清國 今ノ支那國
■ 第二十二課 明治二十七八年戰役(二)
我ガ國ハ、又別ニ軍ヲ出シテ、遼東半島ノ南部ニ上陸サセテ、段々、敵地ヲ取ッテ、遂ニ旅順ヲ攻メマシタ。旅順ハ要害ノ地デ、守ルニハ都合ヨク、攻メルニハ困難ナ所デスガ、我ガ軍ハ直グニ之ヲ攻メ落シテシマイマシタ。敵ノ勢ハコレカラ俄カニ弱リマシタ。
其ノ時、敵ノ海軍ハ威海衞ニ逃ゲ込ンデ居マシタガ、我ガ海軍ハ陸軍ト力ヲアワセテ、之ヲ攻メマシタ。敵ノ海軍ハカナワナイデ、遂ニ降參シマシタ。ソコデ我ガ陸軍ハ、進ンデ、清國ノ首府ノ北京ヲ攻メヨウトシマシタ。
清國ハ大層恐レテ、使ヲ我ガ國ニ遣ワシテ、多クノ償金ヲ出シ、臺灣ヲ我ガ國ニ讓ッテ、講和ヲシマシタ。ソウシテ清國ハ、朝鮮ガ自分ノ屬國デナイトイウコトヲ承知シマシタ。
・ 練 習
一、旅順ノ戰ト威海衞ノ戰トヲオ話シナサイ。
ニ、清國ハ講和ノ時ニ、我ガ國ニ對シテ、ドンナコトヲシマシタカ。
三、次ノコトバヲオ讀ミナサイ。
軍艦。 都合。 無禮。 屬國。 戰爭。
いわゆる「日清戦争」を扱った内容ですね。当時(大正初期)は、「明治二十七八年戦役」と呼ぶのが一般的だったのでしょうか。変な話、「清国」という文字を見ると、昔居たお相撲さんの「清国(きよくに)」をつい連想してしまいます。
当然に、日清戦争のことは、学校で教わっていますが、表面的な知識しかありません。「朝鮮の騒乱」というのは、「東学党の乱」を指すのでしょうね。
もう十年以上前になりますが、スカパーに韓国語チャンネルがあり、興味本位で暫く契約してました。ドラマは主に日韓併合期前後を舞台としたもので、ここで描かれる日本人や皇軍は極悪人そのものです。豊臣秀吉の朝鮮征伐関連もありました。
日本語字幕が付されたのもあるものの、もちろんすべて韓国語放送です。唯一の日本語が何と「馬鹿野郎」。よほどこの言葉に恨みがあるのでしょうか。日本が「恥を知る文化」とされるのに対し、韓国のそれは「恨(ハン)」の文化とも言われるのが頷ける気がします。
気分のいいものではありませんが、おかげで自分とは正反対の歴史の見方があることを知りましたし、大院君・閔妃・高宗・金玉均などの人名も覚えました。
なお、朝鮮の歴史については、こちら「きままに歴史資料集」に詳しく載ってあります。
ありがとうございました。
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