今朝ほど、明治神宮にお参りしてきました。拙宅より徒歩でたった十五分なのに、「灯台下暗し」、生まれて初めての参拝です。
あいにくの雨模様にも拘らず、晴れ着姿の御子たちで大賑わいでした。そうか、「七五三」の季節なんですね。コロッと忘れてました。そして、参道では「千歳飴」ならぬ「千歳こんぶ」をご相伴に与る幸運を得ました。まことに有難いことであります。
参拝のもう一つの目的は、『教育勅語』原本の拝観です。「宝物殿」の一角にひっそり展示されていました。意外に小さなものなんですね。一般の表彰状を少し横に伸ばしたくらいの大きさです。漢訳、英訳、独訳、仏訳の『教育勅語』も同時に展示されていました。ほかの展示物は、歴代天皇の肖像画(除く今上陛下)、明治天皇・昭憲皇太后御愛用の家具・調度品、御震筆御製・御歌短冊、錦絵など。
皇帝の栄耀栄華を偲ばせる北京・台北の両故宮博物院にも何度か足を運びましたが、それに比べて何と質素なことか。金盥は金製と思ったら、これが真鍮製なんですよ。机や箪笥・火鉢・花瓶だって菊の御紋章こそあるものの、一般庶民が使うものとほとんど変わらない。征服王朝による屈服統治の中国と、悦服統治の大御心による万世一系皇室とはかくも違うものなのか、と改めて有難さを実感いたしました。
あとで知ったことですが、この「宝物殿」は土曜・日曜・祝日のみしか開かないそうで、何から何まで幸運に恵まれました。
帰り際、『教育勅語』の複製があるというので、社務所で聞いて入手いたしました。額入は高価で手が出ず、筒入のものです。金七百圓也でした。
2006年11月11日(土)の記事
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