尖閣、台湾めぐって暴言
日中外相電話会談で中国・秦外相「歴史や台湾の問題で言動を慎め」
言語道断「林氏は即座に言い返さねば」石平氏
2/3(金) 17:00配信/夕刊フジ電子版
林芳正外相は2日、中国の秦剛外相と電話会談した。秦氏が昨年末に外相に就任して以降、初の会談となった。両者は、建設的かつ安定的な関係構築のため連携することで一致したが、沖縄県・尖閣諸島や、歴史、台湾、東京電力福島第1原発の「処理水」の海洋放出などをめぐっては、秦氏から看過できない暴言が飛び出した。
林氏「『建設的かつ安定的な関係』の構築という大きな方向性の実現のため連携していきたい」
秦氏「中国と日本は一衣帯水の隣国だ。新しい時代に合う関係を築くことに共に力を尽くしたい」
両外相は初会談で、こう発言したという。日中の外務省がそれぞれ発表した。双方が関係改善に意欲を示したといえそうだが、中国はこれで終わらない。
秦氏は、尖閣諸島について、日本側に「右翼勢力の挑発を制止する」ことを要求してきた。さらに、「歴史や台湾の問題で言動を慎む」よう求めた。福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む「処理水」の海洋放出についても、「日本側が排出を一方的に決めたことに、中国と国際社会は重大な関心を寄せている」などと語ったという。
尖閣諸島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である。自由主義国では「言論の自由」が保障されており、歴史や台湾について自由な言論が認められている。
「処理水」の海洋放出計画についても、国際原子力機関(IAEA)は「国際的な安全基準に沿って適切に行われている」と評価している。
林氏も、中国の軍事的活動の活発化や、香港や新疆ウイグル自治区などの問題にも言及したようだが、秦氏の発言は「事実上の内政干渉」「大きなお世話」というしかない。
評論家の石平氏は「秦氏の発言は、日本の主権に対する言語道断の暴言といえる。林氏は即座に『指図を受けるつもりはない』と言い返さなければならない。そもそも、中国海警局船が1月30日、尖閣周辺で領海侵入した。このタイミングで日本が会談に応じたこと自体があり得ない。これでは対外的に『日本側が領海侵入を認めた』ように受け取られる。こんなときに『建設的な関係』を呼び掛けるとは弱腰外交だ」と語っている。
コメント総数;332件
一、林外相は、中国外相の尖閣等々の暴言に対して言い返さなかったという理解で良いのでしょうね。
記事にある尖閣や台湾や処理水のことは、どれも想定問答の範囲内ではないですか。林外相が具体的にどう言ったのか報道して欲しい。
これは岸田首相の任命責任です。息子の任命も駄目ですがそれより重い。人事が駄目で本当に嫌になる。岸田政権の退陣を望みます。
二、やはり総理、外務大臣ともう一つの与党の
媚中路線を徹底的に中国に突かれていると
個人的に思います。
この記事の内容でも明らかで、今後も
前述の彼らが媚中路線を続けると
さらに突かれて悪化するのは明らか。
この記事での尖閣も深刻だが、他にも深刻な
事案が多くあると思う。
例えば非公式警察の事案も、彼らの弱腰どころか
逆に日本の中を押さえ込むように見える動きで
内部からの侵略が進んでいることを危惧する。
測量船などの侵入も頻繁だし、
無人機含む飛行機の侵入も増している。
やはり総理は媚中の外務大臣を
真っ先に昨年の内閣改造で内定させたり
あの与党が前述で明らかに脅威なのに
安保3文書の警戒レベルを、自民案に
猛反発して、挑戦に変えさせたことからも
あの国は媚中で弱腰なのを見切って
徹底的に突いていると思う。
やはり、媚びている総理、外務大臣を下ろして
あの政党は与党から外すべきだと思う。
三、なぜこんな中国共産党と日本が国交をまだ正常に行なっているのか疑問に思う。仲良くしていて日本側のメリットはもう何一つなくなり戦争一直線に進んでいく国に利益を与えるような貿易もすべてミサイルとなって日本へ跳ね返ってくる可能性が高い。これからの日本は中国共産党に対しては強気で引くことなく遠慮せず行動することだと思います。
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中国「スパイ気球」に米国〝報復〟準備
「機密に関わる複数の場所」通過、訪中延期のブリンケン氏「断じて容認できない」
類似の気球が日本上空を飛行も
2023.2/5 10:00 配信/夕刊フジ電子版
米中関係が緊迫している。米本土中央部の上空を、中国の「偵察気球(スパイ気球)」が飛行しており、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が厳戒態勢で監視を続けているのだ。中国外務省は「民生の気象研究用飛行船」と説明したが、米国防総省は「偵察用」と断定した。アントニー・ブリンケン国務長官は3日、来週に予定していた訪中を延期。カナダ政府も、駐カナダ中国大使を召喚した。同様の気球は3年前、日本上空にも出現している。自由主義諸国は、軍事的覇権拡大を続ける中国の「新たな脅威」に備える必要がありそうだ。
「明白な主権侵害と国際法違反だ」
ブリンケン氏は3日、中国外交トップの王毅共産党政治局員と電話会談で、こう非難した。自身の中国訪問を延期したことも通告した。
記者会見で、ブリンケン氏は「断じて容認できない」「まずすべきことは、われわれの領空から偵察気球を撤去することだ」と言い切った。
問題のスパイ気球は、国防総省が2日、北米上空を飛行しており、米軍が追跡していると明らかにした。
国防総省のパット・ライダー報道官によると、気球は操縦可能なもので高度約1万8000メートルを飛行しているという。ABCテレビや、CBSによると、バス3台ほどの大きさだという。
3日現在も米本土中央部を東に向かって飛行中で、数日間は上空に留まる見通しだ。米国とカナダが共同運用しているNORADが監視を続けている。
カナダ外務省も3日、駐カナダ中国大使を同日までに召喚したことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。
撃墜を求める意見もあるが、ライダー氏は「あらゆる選択肢を検討している」と強調したうえで、破片によって地上に被害が及ぶ可能性があるため、撃ち落とさずに追跡していると説明した。
これに対し、中国は「スパイ気球」とは認めていない。
中国外務省は当初、事実関係を確認中としていたが、「民生の気象研究用飛行船だ」と説明し、「不可抗力により米国に米国に迷い込んだことを遺憾に思う」と表明した。
ただ、ライダー氏は「偵察用だと分かっている」と突き放した。
疑念を生むのは、気球の飛行経路だった。
米国防当局者や、米メディア、BBC(日本語版)などによると、気球の飛行経路について、米アラスカ州のアリューシャン列島からカナダを通過し、1日に米モンタナ州ビリングス上空を飛行したという。この地域には、核ミサイルを運用するマルムストローム空軍基地などがあり、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の格納庫もある。米国防当局者は「機密に関わる複数の場所」を通過したとの認識を示している。
今回の「スパイ気球」をどう見るか。
福井県立大学の島田洋一教授は「中国には『軍民両用』の発想があり、純粋に民間の活動はあり得ない。北米の軍事施設上空を飛行したことで、米国には『純粋な気象観測ではない』という確信があるのだろう。中国も対米関係の緊張を意識し、習近平国家主席が偵察のレベルアップを指示したとの情報もある。米国内では当初、国務省を中心に穏便に済ませようとする動きがあったようだが、下院で多数を占める共和党の『毅然(きぜん)とした姿勢を示すべきだ』という圧力もあり、押されたかたちだ」とみる。
中国は、スパイ気球を、宇宙空間に近い高度2万~10万メートルの高層大気圏で運用する次世代兵器の1つと位置付けている。人民解放軍は2004年ごろから、極超音速兵器と並ぶ新兵器として開発を進めてきた。レーダーや赤外線カメラを搭載して、弾道ミサイルや低空で飛行する戦闘機を探知する。人工衛星よりも低い高度で移動するため、探知・解像力が高く、敵のレーダーに捕捉されにくいステルス性にも優れているとみられている。
実は、類似の気球が日本上空を飛行していたこともある。
20年6月に仙台市や福島県の上空に風船のようなものにプロペラのようなものがついた白い球体が目撃された。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「中国のスパイ気球は、偵察衛星では確認しづらい核施設などの対象物を低空から撮影していた可能性がある。滞空期間も長く、長期にわたって日ごろから相手国を偵察するのに適している。今回は偶然、1つが発見されたに過ぎないのかもしれない。『台湾有事』と直接結びつけられるかは不明だが、もし軍事施設を撮影されれば、有事の際に相手国がどう動くかまで把握されるリスクがある。理論上、気球には『生物兵器の散布』などの機能を持たせることも可能ではないか。もし、日本で飛行していた気球も中国のものと確認されれば重大で、日本政府は猛烈に中国に抗議すべき案件になる」と指摘する。
■ 島田氏 米国内でもせめぎ合い
ブリンケン氏は延期した訪中で、習氏や王氏のほか、就任したばかりの秦剛外相とも会談する予定だった。米国務省高官は、訪中の条件が整えば北京を訪問する計画があると明かしたが、米中関係が激化する可能性もある。
前出の島田氏は「バイデン政権は、米下院で激しい『対中強硬論』が勢いが増すなか、ブリンケン氏の訪中でバランスをとろうと考えていたようだ。今回のスパイ気球を受けて、下院共和党はさらに圧力を高めるとみられる。米国内でもせめぎ合いが強まるだろう」と語った。
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俄かにキナ臭い雰囲気が漂い始めましたね。係る緊急事態にも拘わらず、日本の電波・紙マスゴミは、中国当局の〝言い訳け″を恰も「事実」であるかのように垂れ流すなど、暢気なことこの上ない。もちろん、夕刊フジを批判したいのではない。他国への侵略を隠さない盗賊国家に与するかのような偏向メディアのことである。
支那の古典に、性善説と性悪説という二つの異なる考え方がある。
【性善説】
人の本性は先天的に善であるとする説。中国の孟子が首唱したもので、人間の本性は生まれながらにして善であり、悪い行為は、物欲の心がこの性をおおうことによって生ずる後天的なものであると主張する説。
【性悪説】
人の本性は先天的に悪であるとする説。中国の荀子が首唱したもので、人間のうまれつきは悪であって、善なる行為は教育、学問、修養など後天的な作為により生じると主張する説。
善にしろ悪にしろ人間社会にしか通用しない形而上の概念であるうえ、誰しも両面ある表裏一体の関係になっている、それを両極端に仕分けること自体が間違っており、自分は孟子・荀子のどちらにも与することは出来ない。強いて挙げれば、個々人について善悪どちらが表(正体)なのかぐらいは推量できよう。この場合、善悪を判断するのは対象人自身でなく、当該人以外のアカの他人であることに留意する必要がある。つまり、利己的な対象者ほど悪人と見做され、利他的な人ほど善人に見えてしまうということだ。
「利益」はもともと経済用語だが、〝りやく″と読ませる場合は仏教語になる。
【利益】-りえき-
もうけたもの。とく。利分。得分。
企業経済活動によって会計上生じた、元入れおよび増資以外による資本の増加分。
【利益】-りやく-
仏菩薩などが衆生など他に対して恵みを与えること。
恵みを与える種々の行為。また、その恵み・幸せ。
何が言いたいかというと、同じ利益でも〝りえき″なら純粋な利己的行為に過ぎないが、〝りやく″だったら忽ち利他的行為になってしまうややこしさ。だから日本語は難しい。
【利己的】
自分の利益だけを中心に考え、他人の立場などを考えないで行動するさま。
【利他的】
自分を犠牲にして他人の幸福・利益のために尽くすさま。
こうして探究すると結局、『古事記』のシラスとウシハクの関係に行き着くわけですね。
【シラス】-知らす・治らす・統らす-
万物を自然界全体の共有財産とする考え方。
→分ち合いの利他的多様化社会
【ウシハク】-主履く-
万物を主(あるじ≒支配者)の所有物(私有財産)とする考え方。
→奪い合いの利己的一元化社会
なお、媚中派の中国共産党に与する言動が、他人を利するという意味で利他的行為に映るかもしれないが、究極の目的が自己保身である限り利己的行為以外の何物でもないと悟るべし。また、中国共産党が中国人民のために、国際法を無視した軍事行動に出ているとは考え難い。
では、ブリンケン米国務長官はどうだろう。国防に関する事案だから、防衛本能に基づく利己的行動をとったのか。領土保全と国民の安全を期することは利己的行為ではなく、むしろ利他的行為に他ならない。ここに林芳正外相、秦剛中国外相、ブリンケン米国務長官という日中米の外相三人が登場しているが、利他的行動を執ったと言えるのはブリンケン氏だけということがよく分かるニュースである。
国防とは、究極の利他的行為である。なぜなら、侵攻・侵略・併呑などが利己心に起因する以上、国防は利他心を以て祓い除けるしかないからである。
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