「緊急事態宣言」が25日夕方に解除された。首相記者会見を「産経新聞」のネットライブ配信でリアルタイムに視た。以下は、その関連記事である。
「米中どっちにつく?」米紙WSJの直球質問に
安倍首相「米国は唯一の同盟国」「中国は責任ある対応を」
5/26(火) 16:56配信 夕刊フジ
新型コロナウイルスの世界的大感染(パンデミック)を受け、10万人に近い犠牲者を出した米国と、発生国である中国の対立が高まっている。両国は、香港や台湾、東・南シナ海の問題、世界保健機関(WHO)などをめぐっても、一触即発の状況だ。安倍晋三首相は25日夕、新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除を受けて官邸で記者会見を開いたが、直球の質問が投げかけられた。
「今、米国と中国がウイルスなどをめぐり激しく対立している。日本はどっち側につくでしょうか?」
米ウォールストリート・ジャーナルの記者は突然、こう質問した。それまで、緊急事態宣言解除や、黒川弘務前東京高検検事長に関する質問が続いていただけに、安倍首相は少し苦笑いして、次のように語り始めた。
「現在、米国と中国の間で、新型コロナウイルスの発生源をめぐり、激しく議論が行われている。日本の立場は『ウイルスが中国から世界に広がった』のは事実だと考えている。今後の日本の役割は、今回のようなパンデミックが起こったとき、『世界がどう行動すべきか』について提示していくことだ。こういうときは、世界中が協力しなければならない」
安倍首相は、一呼吸置いて続けた。
「ただ、日本の外交・安全保障の基本的立場としては、米国は日本にとって唯一の同盟国である。『自由と民主主義』『基本的人権』『法の支配』という基本的価値を共有している。日本は米国と協力しながら、さまざまな国際的な課題に取り組んでいきたい」
そして、中国についても語った。
「中国も、世界において極めて経済的にも重要な国であり、プレーヤーだ。それにふさわしい責任も果たしていただきたい。国際社会は『日本と中国がそれぞれ、地域や世界の平和や安定、繁栄に責任ある対応を取っていくこと』を期待している。中国がそういう対応を取ってくれることを期待したいと思っている」
新型コロナ後の混迷する世界における、日本の立ち位置を明確に語った回答に思える。不思議なことに、26日の一部新聞は、この発言を取り上げていなかった。都合が悪かったのか!?
コメント総数;395
★ 急にそんな事聞かれて、よく、こんなに上手な回答ができると思う。アメリカにつくと言いながらも、中国を刺激しないように、最近の行動に釘を刺している。
★ これは外国記者らしい直球の質問だったし、安倍さんの受け答えもパーフェクトだった。
日本の記者の質問はくだらない内容も多くて、つまらない。
せめて、こういう重要な視点の質疑をきちんと伝えて欲しいよ。
★ アメリカは唯一の同盟国って発言が素晴らしい。
日韓同盟は破棄扱いって理解できますね。
まさか日本が赤組に入るとかありえないし。
自民党政権でつくづく良かったって思います。
久しぶりに痛快な気分になった。記事最後の一行が利いている。コメントを含めて、安倍政権に対する否定的な見解はない。これが一般庶民(自称「市民」でない普通の「国民」)の偽らざる心境なのだろう。しかし、質問した記者たちは逆だった(多くが批判的内容)。新聞・TV・雑誌などのオールドマスメディアをはじめ、政財官界が中国共産党のカネとハニートラップにかかって篭絡させられていることがよく解る。
その昔、『ベンチがアホやから野球でけへん!』と捨て台詞を吐いた投手(阪神・江本孟紀氏)が居た。当時の監督は、采配はともかく人望厚かった中西太(元西鉄)氏である。結果どうなったか。喧嘩両成敗ではないが、江本は現役引退を余儀なくされ、中西も監督を退任している。江本は後に野党時代の民主党に入党し、参議院議員を務めた。が。『あそこは国家観がないからね。』との迷(?)台詞を遺して結局離党している。
何が言いたいか? 自分は西鉄(現西武)ファンだから中西を擁護したい気持はヤマヤマだが、思想信条は異なるものの江本の【権威権力に媚びない反骨精神】には共感するものがあって、決して嫌いな選手ではなかった。大袈裟に言えば【日本人としての誇り】が根柢にあるからだと思う。一般庶民と政財官・旧メディア上層部が対立関係に見えるのは、この【日本人としての誇り】の差ではなかろうか。
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