蔡英文総統「圧勝」の現場で
目の当たりにした「台湾人の中国離れ」
1/14(火) 6:31配信/現代ビジネス
台湾人の中国離れが止まらない
間近で蔡英文総統の大群衆へのスピーチを聞いていて、政治家とは成長する人種なのだと再認識した。「歩く機械」「棒読み総統」などと揶揄された蔡英文総統は、完全に「脱皮」を果たしていた。
加えて、「民主」と「自由」を、何十回というほど連呼する姿は、野党時代のミャンマーのアウンサン・スーチー女史のようだった。日本にいると「民主と自由」は「水と空気」のようだが、アジアの近隣においては、中国語で言うところの「宝貴的東西」(貴重なもの)なのである。このことも再認識させられた。
蔡英文総統本人は、2016年5月の総統就任から2018年11月の統一地方選大敗までを「蔡英文1・0」、それから今回の選挙までを「蔡英文2・0」と呼んでいる。だとすれば、これからの4年間は「蔡英文3・0」である。前述のように、圧倒的パワーを持った総統の誕生であり、彼女の自由に「台湾の絵」を描ける。
スピーチが終わると、再び群衆の大合唱が沸き起こった。
「2020、台湾要贏!」註)要贏(やぉいん)=To Win=勝利の為に
「団結台湾!」
「民主勝利!」……
蔡英文総統がスピーチした壇の真下では、「台湾独立グッズ」が堂々と売られていた。2個で100台湾ドル(約370円)だが、若者たちの間で飛ぶように売れている。
買ったカップルに聞くと、「私たちの時代には必ず台湾独立を実現する!」とはっきり答えた。別の「TAIWAN」バッジを買った女子大生たちは、「台湾独立なんて言わなくて、どんどん独立していけばいいのよ」「すでに独立しているんだから、いまの道を進むべきよ」などと笑った。
それぞれ言い方は異なるが、「中国NO」であることは共通している。今回、4日間にわたって台北の各層を取材したが、台湾人の中国離れは、前回4年前の総統選の頃に較べても、相当進んでいるというのが実感である。
広場を出た紹興北街の通りは、散会した人々で立錐の余地もないほどだった。だが、ほどなくして、「香港加油!」(香港頑張れ)の大コールが沸き起こった。見ると、香港から駆けつけた黒服姿の若者たちが、通りの両脇に「光復香港 時代革命」の旗を掲げて立っていた。そこを台湾の若者たちが、ハイタッチをしながら通り過ぎていく。
「香港加油!!」
「感謝台湾!!」(台湾に感謝する)
「香港加油!!」
「感謝台湾!!」……
満月が照らす深夜の通りに、100回以上にわたって、台湾と香港の若者たちのコールの応酬が響き渡った。
執筆者/近藤大介氏
註)全6頁中前5頁を割愛して引用
コメント総数;16
1.トランプさんは、去年貿易戦争を仕掛け、今年は金融戦争を仕掛けるとBS放送などのメディアで頻繁に情報が飛び交うようになっています。
日本は民主主義陣営に行くのか、中国を中心にした、自由・人権を政府に握られた社会主義陣営に行くのかの判断を迫られると思います。
軍事はアメリカに頼りっきりで経済は中国、という韓国のような日和見政治はもう許されないと思います。
私は自由・基本的人権のある民主主義を希望します。
2.独裁と自由、どちらを選ぶ?
当たり前の結果ですね。
香港はどうなるんだろ?天安門事件のようにならないことを祈ります。
3.こうゆうのを革命って言うのでしょうね。
香港にしろ台湾にしろ、この先も現状維持→改善を繰り返して国を磐石にしていけたら何十年何百年後には当たり前の個の国になる。
それが結果としてより良いものになる事を願ってます。
「ならず者国家=共産党独裁中国」に対する包囲網が出来つつあるようで、何だか嬉しくなる記事ですね。因みに、「自由」「民主」「人権」がキーワードみたいなので、【中華人民共和国憲法】をざっと読んでみた。「自由」も「民主」も「人権」も一応唱ってある。但し、尽く”共産党の指導の下に”という枕詞が付く。この意味は、愚かな人民(国民)の上に、全知全能の共産党様が君臨なさっておられるということ。法理念が、限りなく「絶対君主制」に近い。早い話、「共産党指導」の名の下に、何でも出来るということだ。大清帝国に続く”共産党王朝”と揶揄される所以である。
記事中の「台湾独立」が気になる。何処の国から”独立”すると言うのだろう。旧宗主国の日本? 或いは戦後のドサクサで台湾を盗んだ中国国民党(中華民国)? それとも中国共産党(中華人民共和国)?
消去法でいくと、日本は領有権を放棄したので、台湾独立の障害にはならない。中国共産党も台湾を実効支配してないので論外。そうすると国盗人の中国国民党、つまり「中華民国」しか残らない。なあ~んだ、それなら案外簡単かも。現国号「中華民国」を捨てて、名実ともに“台湾化”を推し進めればいい。
*第一段階
戦後、大陸から渡来した所謂外省人(99.9%が中国国民党員)の希望を募って大陸へ帰還させる。殆どが大陸融和派だろうし、故郷に帰れてさぞかしお喜びになるでしょう。
*第二段階
独立反対派の大勢が居なくなったところで、新国号を「台湾」とするための国民投票を実施する。
*第三段階
国号変更に伴う憲法・各種法令を改正する。
*最終段階
世界各国の信認を得て国交を結ぶ。
「台湾」誕生と同時に大陸反攻を唱えた「中華民国」は消滅しているため、共産党中国の論拠は完全に破綻する。
まぁ、ざっとこんな手順ですかね。何だか上手く行きそうな気がする。この期に及んで中国共産党が武力侵攻しようものなら、今度こそ国際社会が許すまい。蔡総統にこっそり耳打ちして差し上げようかな。
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