韓国で起こっていることは近未来の日本
12/17(火) 11:33配信 ニュースソクラ
韓国の実像を書いた『韓国 行き過ぎた資本主義』の著者、金敬哲氏に聞く
10代の受験戦争、20代の就職難、50代のリストラ、70代の貧困老人と異常な競争社会となっている韓国社会をルポした『韓国 行き過ぎた資本主義』(講談社新書、11月15日刊)が売れている。近いのに遠い国、韓国の実像をなぜ書こうと考えたのか、著者で韓国人ジャーナリストの金敬哲さんに聞いた。
――著書『韓国 行き過ぎた資本主義』が大ヒットですね。これは日本人向けに最初から日本語で書かれた本ですが、日本人が韓国のことを良く知らないということが執筆動機と聞いていますが。
隣の国なのに、日韓の人が相互に相手をどれくらい知っているかというと心もとないものがあります。だから読んでいただいた方からは、改めて知ったことが多かったと言っていただくことが多いです。
原体験は、1990年代に上智大学に留学した時代にさかのぼります。日本人が韓国についてあまりに知らないので驚きました。「船で来たのですか」「プチトマトはあるのですか」というレベルです。結構、教養のあるひとでもこんな感じで驚きました。
その後、日韓共催のワールドカップ、冬のソナタの日本での大ヒットで溝は埋まりましたが、国情をどれくらい知っているかと言えば、1990年代とさして変わらないレベルのように思います。韓国の実情を知っていただき、より近い国になれればと思っています。
――平均的な日本人の間でも受験過熱社会、若者の就職難、リストラされる中高年など韓国が激しい競争社会だということは漠然と知られていましたが、この本ほどリアルに実相を伝えた本はなかった。
受験戦争は日本も大変ですが、実感としては韓国の方が過熱していると思います。ソウルの高級住宅街、江南地区には塾が集まっている大峙洞 (テチドン) という地区があるのですが、そこに集まる子供たちのことを大峙洞キッズと呼びます。有名塾に入るための塾、セキ塾というのもあるほどなのです。
塾のスター講師は、「一打講師」と呼ばれるのですが、米国のイエール大学やスタンフォード大学を卒業していたりするまさにエリートなのです。年収で10億円を超えるような人もいて、まさにスターです。ですが、一打講師は塾講師のうちのほんの一握りの人です。大半の塾講師は低賃金でいわゆる非正規社員なので、健康保険にも入れない現実があります。
ーースプーン階級論というキーワードも紹介されています。スプーンは生まれた家の経済力を例えたもので、金のスプーンをくわえて生まれてきたら一生裕福、土のスプーンなら一生貧乏というわけですね。受験での成功は韓国では階層を這い上がる唯一といっていい道だと聞きますが。
そうなのです。そのため受験の不正は非常に強い反発を招きます。就任から1か月で辞任せざるえなかったチョ法相への批判がすさまじかったのも、娘にコネや偽造文書を使った有名大学への不正入学があったからです。コネなどを使って受験を有利にするスペック作りも明らかになりました。唯一公正なものと認められてきた受験すら、有力者に有利に働くことがチョ氏の件を通じてはっきりして、韓国ではやるせない思いをした人が多かったのです。
ーー韓国を知るためのキーワードがたくさんでてきて、わかりやすいですね。
数えてくださった方によると60以上出てくるそうです。私はジャーナリストですから、そういうわかりやすさは工夫し、気をつけたところです。
――日本人のなかには韓国はこんなにひどい国という風に読む人もいると思うのです。実態を伝えても誤解や偏見を生んでは意味がないのではないですか。
その点は、非常に気になっている点です。実態を伝えることが偏見をあおってより両国間に溝が生まれたのではたまらない。そう受け取られることがないように気をつけながら記述しています。日本の方には、韓国は日本の近未来の姿なのだと思って読んでほしいのです。韓国の多くの問題は低成長、格差拡大や貧困老人、少子高齢化など、日本も抱えている問題から派生しているものが多いのです。日本の役に立ち、さらには相互理解が進んで両国の溝が少しでも埋まるようになるといいのだがと思っております。
コメント総数;525
イ.
>日本の方には、韓国は日本の近未来の姿なのだと思って読んでほしいのです
残念ですが、かの国とでは基本的価値観が全く違いますので
社会問題は同じように見えても別物だと思います。
「自分がすればロマンス、他人がすれば不倫」
に代表されるような情緒優先思考で、情治国家と揶揄されるように
国家間条約を締結時の政権が誤っていたという理由で簡単に反故にする、
およそ国家とは思えない政権運営を当然と思っているお国柄ですから。
異常な受験戦争も特権階級にならなければ生活すらままならない、
末期の社会主義国家のような状況ですよね。
ご心配いただかなくても、わが国はそこまでひどくありませんので。
国家崩壊という珍しい事象を眺めさせていただきます。
ロ.
経済基盤や貿易、規模、技術力、国際的地位等々
色々違うものがあると思います。
日本より歴史が新しいのに、もう近未来の日本のモデルになっているのはおかしいと思いますね。
ハ.
日本より歴史の浅い彼の国が近未来の日本と言われるのは不思議な気がする。しかし、歴史の中には短命な国家も存在するので、周囲の国家と時間の流れが異なる国があっても当然なのかもしれない。
日韓関係を「国民性」の違いから論ずるには、格好の記事ですね。著者の金敬哲氏のことはよく知らないが、1990年代に上智大学へ留学経験を有する韓国人女性らしい。
韓国の国民性は、インタヴュー最後の件に如実に顕われている。当人に自覚はないにせよ、「愚かな日本民衆を啓蒙してやろう」という不遜な態度が透けて見える。韓国社会なら当たり前の言動かもしれないが、日本社会は韓国社会とは正反対と言ってよいほど異なっている。精神面(国民性)を度外視して、日韓社会の皮相な現象だけに目を奪われた【木を見て森を見ず】に近い凡論である。
”情治国家”には異論があるものの、「イ」のコメントが国民性の違いを言い当てている。自分は、悦服統治(我国)と屈服統治(支那・朝鮮半島国家)の歴史的結果だと思っている。一例として「慰安婦問題」を”性奴隷”と捉える韓国側だが、これこそが認識の相違(国民性の違い)である。古代日本にも奴隷制度はあったが、十世紀ごろに廃止されて以降、「奴隷」の語自体が死語同然となっている。一方、日韓併合前の大韓帝国(李氏朝鮮末期)時代まで奴隷制度が厳然とあったのが彼国である。つまり、二十世紀まで続いた奴隷制度から解放したのが他でもない我が日本であるにも係わらず、である。男もいた日本の芸妓(芸者)は、朝鮮半島の妓生(キーセン)とはまるで異なる。芸妓には”芸”を売るという誇りがあったが、妓生の”芸”は表向きに過ぎず、身分も賤民で事実上の性奴隷であった。現代でもその伝統的風習は、北朝鮮の”喜び組”とか称する歌舞団に受け継がれている。
【天に唾する】とは、韓国・北朝鮮の反日言動にこそふさわしい。
コメント