ルークトゥンを一括りに“タイの歌謡曲”とまで呼べまい。リケ(宮廷音楽)は別として、プワチヴィット(生活歌)やモーラム(東北地方限定の郷土歌)なども含めたタイ庶民歌の総称だからだ。日本でも、民謡や俗謡までを歌謡曲とは呼ばないのと同じ理窟である。けれでも、歌謡曲を思わせる旋律を持つ曲も多い。
3.MP3 ชัวร์ออดิโอ(SURE) เฟลงฮิตผู้หญิงด้วยกัน(女性達のヒットソング)
・สุนารี ราชสีมา(スナリー・ラチャシマー)
・ฝน ธนสุนทร(フォン・タナスントーン)
・อัมพร แหวนเพชร(アンポン・ヘワンチ)
・กานดา วราพร(カンダー・ウォラポーン)
・บุญตา เมืองใทม่(ブンター・ムォンマイ)
・แอร์ สุชาวดี(エー・スチャワディ)
・ใจแก้ว ณัฐกานต์(チャイケオ・ナタカーン)
・ยิ้ม สุทธิดา(イム・スティダー)
・อั้ม นันทิยา(アム・ナンティヤー)
・เดียร์ ดารินทร์(ディア・ダーリン)
アルバムジャケットには6人しか写ってないが、10人の歌声が収録されている。なお、出版元会社名は、ローマ字表記[SURE]だがら、ヘッドホンメーカーの米国[SHURE]社と間違え易い。しかし、原語(タイ文字)の読みは[スワァ]である。[諏訪]に近い響きがする。
収録50曲全部知ってるはずもないが、聴き憶えのある曲から推定するに、概ね10年~20年ほど昔の録音と思われる。10人ともなると一人一曲ずつと言うわけにはいかない。個人的に気に入ってる曲のみ選ぶことにしよう。それにしても、仮初めの名(芸名)とはいえ、“ディア・ダーリン”なんてふざけてる。タイの芸能界では、こういう軽いノリの芸名が好まれる傾向にあるし、コロコロ替える。名前に愛着などないのだろうか。日本でも「音丸」姐さんの例があるけど、殆ど例外の特殊ケースに過ぎない。
話が逸れた。ではお聴きください。
29.เพลงรักบ้านทุ่ง(故郷愛歌)
by ฝน ธนสุนทร(フォン・タナスントーン)
オリジナルはプンプワン・ドワンチャン。有名曲なので、いろんな歌手がカヴァーしているが、大仰なイントロで始まる当盤が一番のお気に入り。オリジナル盤は美空ひばり張りの歌い崩しが鼻に付く。
18.ติด ร. วิชาลืม(忘却学入門)
by แอร์ สุชาวดี(エー・スチャワディ)
エーさんのデビュー曲。大した曲ではないけれど、田舎のイモ姐ちゃん然とした初々しい姿になぜか惹かれてしまう。この映像を観てしまうと、スターになった後年の都会風にケバケバしく飾った姿は正視に堪えない。
28.ฝนซาน้ำตาซึม(涙雨)
by สุนารี ราชสีมา (スナリー・ラチャシマー)
琴の音を模したみたいなイントロで歌謡曲擬きだが、さすがはスナリ-姐さん、演歌調の歌唱がツボに嵌る。
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