〽 大密林に轟くは、少年王者の叫び声 ~云々~
こんな歌詞で始まる歌が、なぜか急に脳裏を過ぎった。この歌い出し部分しか憶えておらず、況んや曲名など知る由もない。小学校高学年(昭和32年~昭和34年)時分、大分縣護國神社がある松栄山の麓に住んでいた関係で、此所の山中で住処を拵えたり木に登ったりして遊んでいた。その際、友人らとよく歌ったものである。
歌い出し歌詞を頼りにネット検索してみたところ、どうにか曲名が判った。その名は、ズバリ『少年王者の歌』。てっきりラヂオ乃至テレビドラマ主題歌と思いきや、アニメを含めて一度もドラマ化されておらず、まったくの見当違いであった。ウィキペディアによると、オリジナル(原作)は何と戦前の紙芝居(作;山川惣治)なのだとか。戦後の昭和23年(私奴が生まれた年)になってから、日本コロムビアよりレコード(SP盤)が発売されている。
少年王者の歌
作詞;山川惣治、作曲;海沼實、唄;川田孝子
大密林に轟くは 少年王者の叫び声
黒い瞳に薔薇の頬 緑の髪をなびかせて
天に聳える大木の 枝から枝へ飛び回る
少年王者の勇ましさ
啼くは梟か魔の鳥か 森は静かに夜は更けて
王者は眠る枝の上 射す月影ににっこりと
笑って消えた片えくぼ 夢に聴いたか見も知らぬ
優しい母の子守歌
悪いガラ族来るなら来い 豹ライオンも来るなら来い
力の限り闘おう 弱い獣を救うため
森の平和を護るため 正義に燃えて起ち上がる
少年王者の鉄の腕
う~む、山川惣治と言えば『少年ケニヤ(の歌)』ならよく知ってるけど・・・。メロディこそ確かに記憶と一致するものの、この歌声はどうも聴き憶えがないなぁ。ラヂオで聴いた記憶もないし、そもそもレコードが出ていることさえ知らなかったのだから。飽くまで想像だが、少年合唱だったような朧な記憶を辿ると、おそらく遊び仲間たちが歌っているのを聴き囓っただけで覚えてしまった、というのが【コトの真相】ではあるまいか。
コメント