本日は、ジッポオイルを捜し求める旅の記念すべき初日である。お向かいさんの『デパートや大型スーパーにある(らしい)』との言葉を信じるとすれば、逗留先の最寄りはテスコ-ロータスかエアポート(セントラル)プラザということになる。さっそくグーグルマップでルートを探索してみた。
グーグルマップのナビゲーターによると、距離4.3㎞、徒歩51分とある。グーグルマップって、便利ですね。「ストリートビュー」とかいう機能があって、目的地まで周りの景観(連続写真)を確認しながら、疑似体験することができる。まぁ、現在と撮影時期にはズレがあるから、多少景色が変っていようが、なかなか重宝する。
写真イメージを頭に叩き込んで、午前11時10分いざ出発。チンタラゆるゆる歩いて、テスコ-ロータスに着いたのはちょうど正午だった。つまり、ドアツードアでナビゲーターどおり、所要時間50分だったことになる。探訪は後回しにして、しばらく室内で涼んだあと、屋外で一服。曇天で日差しはさほどキツくないものの、一時間近く歩くとさすがに暑くて汗びっしょり。おそらく気温は30℃以上だろう。
さて、スタジアムみたいに広大な売場を観ただけで気分が萎えてしまう。そのおよそ半分が、食料品関係。残り半分が衣料品、日用雑貨等で、東急ハンズ並みに自転車まで売ってある。いちおう家電品もある。因みに、シャープの電子レンジが2999฿(¥9,000-)、フィリップスのコーヒーメーカー499฿(¥1,500-)の超破格。よっぽど買おうかと思ったが、日本じゃ使えまいし廉すぎで却って怪しんでしまう。
結局、使い捨てライターなら線香や蝋燭と共に仏具コーナーにあったが、肝腎のライターオイルは発見できず。どうでもいいけど、この使い捨てライター、1個7฿(¥25-)で売ってありました。セブンイレブン等のコンビニだと15฿ぐらいとられるから約半額ですね。トイレットペーパー1巻より廉い値段で商売になるのかいな。子供相手の昔ながらの「駄菓子屋」みたい。
はるばる来たのに目的物を見つけられず、がっかり。しかし、幸いなるかな、帰路にはエアポートプラザ傍を通る。此処はロビンソンデパートが入っていて、デパートなら喫煙具コーナーぐらいあるだろうと独り勝手に納得し、寄ってみた。
1階入口にて、雨も降ってないのに雨傘用ビニール袋の番をしていた警備員風おとっつあんにジッポオイル写真を見せて日本語で訊いてみた。すると黙って階下を指さしてくれた。つまり、地下1階で売ってるということなのだろう。下でも入口に立っていた警備員風おとっつあんに尋ねたところ、右方向を指さす。その方角に目をやると、間近にあるではないか《Zippo》の看板が。
此処はデパートでなく、専門店モール街のようになっている。店番のおネエさんに写真を見せて、『これありますか』(日本語)と訊いたら、にっこり微笑んでブツを取り出してくれた。ところが、235฿(¥700-)という法外な値段を聞いてびっくり。最初は日本円の間違いではないか、と疑ったほど。まぁ、これだけ捜し回ってやっと手にするのだから、タイではたいそうな貴重品なのでしょう。帰り際このおネエさん、丁寧なお辞儀をしつつ、日本語で『ドウモアリガトウゴザイマシタ』だって。
嬉しくなって、同じ地下にあるトップスーパーで予定になかった桃ジュースとガヴァジュース(1リットル紙パック)まで買っちゃった(2パック合計102฿)もんね。件の警備員風おとっつあん、帰る当方を見つけるなり“ขอบคุณครับ(ありがとうございます)”と言って、軍隊式敬礼で見送ってくれましたよ。
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