台湾語といえば、これが“売り”の芸能人も存在する。黄西田さんがその一人。何の御縁があってか知らないが、実は初訪台(1980年)時に高雄での舞台がはねた後、ご夫妻の酒席に招かれたことがある。この時ばかりは超下戸なはずの私奴も、台湾紹興酒をしこたま呑んで朦朧としてしまった。もう30年以上昔のことで記憶もおぼろげながら、紹介者と奥さんとの間に何らかの親交があったのかもしれない。
黄さんとは同世代で、日本風に言うと共に“団塊の世代”に属する。歌手デヴューは東京五輪が開催された1964年(昭和39年)のこの曲。
☆ 黄西田『流浪到台北』
何だか聴き憶えのある股旅風の曲だなあと思ったら、やはり原曲は『伊豆の佐太郎』(昭和28年)でした。
YouTubeから黄さんファミリーの映像を貼っておきましょう。
☆ 黄西田・陳静子夫妻『紅花青葉+你是我所愛的人』
自分のことを棚に上げて言うのもナニだが、奥さんは昔のまんま変わらねど、黄さんのほうはさすがに老けましたね。
☆ 黃西田+黃露瑤『夢你的夢』
父娘協演。でも、娘さんは実際のところプロ歌手なのかしら?
☆ 黃露瑤+黃耀慶
大して上手とは思えないけど、姉弟のダンシング。弟君は父親似ですね。若い頃の西田さんとそっくり。ご夫妻にお目にかかったとき、この二人はまだ生まれてなかったわけで、時の流れを痛感します。
まあ、こうして家族ぐるみでテレビ出演できるなんて、仲睦まじき家庭を想像して、我がことのように喜ばしい気分になれますね。
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